転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

  1. IT転職リーベル ホーム
  2. 転職成功者の声
  3. 日本ヒューレット・パッカード合同会社 廣瀬 裕司さん

日本ヒューレット・パッカード合同会社

廣瀬 裕司さん

17年間働いた会社を辞めた廣瀬さん。
外の世界に飛び出すことは、自分のキャリアや時代の流れを見つめ直す良い機会だった。

プロフィール
専門学校卒業後、総合システムインテグレーター企業に就職。大手企業などのホスト・コンピュータ・システムの運用管理に携わる。7年間在籍した後、外資系「金融」情報関連会社に転職。データセンターのネットワークオペレーションの運用管理を手がけ、マネージャーを任される。17年在籍した後、日本HPに転職。ITアウトソーシングのマネージメントなどに携わっている。

会社への帰属意識を感じながら仕事をしたい

「前の会社には長い間いたので、今回外に出てみて色々なことに気づかされました。自分の適性についても、思い描いていたものとは違うことがわかりました」

17年間働いていた情報関連会社を退社した廣瀬さんは、日本HPに入社した。今回、転職の活動を通して外部の世界に触れることで、様々な面で新たな視点を得ることができた。長年蓄積してきた自分の経験についても、これまでと違った角度から見直すこととなったという。

廣瀬さんは専門学校を卒業し、システム関連の会社に入社。説明会で「将来性がありそうだ」という印象を受けたのがきっかけだった。

「そこでは外部の企業に派遣される形で、大手企業のホスト・コンピュータ・システムの運営管理などに携わっていました。仕事内容は自分の希望どおりでしたし、将来的には運用関連のマネージャーをやりたいという希望もありました。ただ、7年ほど働いて、『もう少し会社に対する帰属意識を感じられるようなところでやりたい』という思いが芽生えてきたのです」

当時は世の中がネットワークに注目しはじめた頃で、廣瀬さんも同じように興味を抱いていた一人だった。そんな時にちょうど目に飛び込んできたのが、情報関連会社のネットワーク関連技術者の募集広告。「いい機会だ」と考えて、躊躇なく転職に踏み切った。

「ネットワークシステムの運営管理の仕事に就いたのですが、前職とは内容がかなり変わって戸惑う部分もありました。それにその頃はまだネットワーク関連の技術がそれほど普及していなくて、マニュアルのようなものもない状況。OJTと先輩からの指導でなんとか技術を学んでいきました。経験がなくても採用されたのは、そういう時代だったからでしょうね」

コンサルタントとの相談でキャリアのキーワードを絞り込む

それから自分なりの模索を続けながら着実にステップアップを重ね、気がつけば17年の時が過ぎた。前職とは違い、まさに自社のために仕事をする日々。その間、廣瀬さんは人材育成やクレーム処理に優れた力を発揮し、最終的にはデータセンターのネットワークオペレーションを運用管理するマネージャーを任されるまでに至った。しかし、ふと振り返ったとき、自分の中に新たな思いが芽生えてきたことに気づく。

「会社にずっと残っていても同じ仕事を続けていくだけだろうし、そろそろ環境を変えて、自分の幅を広げたいと思っていたのです。その会社は情報をメインに扱うところなので、技術を突き詰めていくには限界がありました。自分の幅を広げるには外に飛び出すしかなかったのです。それに加えて、会社の利益に直接的に貢献できる仕事をやってみたい気持ちもありました。データセンターでの仕事は会社のコストに関わる部分ですが、逆にクライアントに近くてプロフィットに関わる仕事がしてみたかったのです」

希望退職制度があったことも追い風となり、廣瀬さんは再び転職に踏み切った。ホームページなどで情報を集めているうちに、多くのメーカーが前の会社で触れていたITインフラストラクチャ・ライブラリを採用していることがわかった。そして自分の経験が活かせそうな感触もつかんでいたのだが、当初はそれがうまく転職につなげられなかった。

「最初はプロジェクトマネージャーをやりたいと思っていました。ただ、そこで求められるのはソフトウェアの開発経験などで、私には未経験の領域。書類選考で落とされることも多かったですね。その後、リーベルに相談して、自分の経験や技術領域に合致したITアウトソーシングというキーワードで会社を探し始めてから状況が好転したのです」

自分の進むべき道を理解したことで、話は一気に進んだ。リーベルから日本HPを提案され、応募してから内定までかかった期間が一ヶ月弱。「年齢のこともあって時間がかることは覚悟していた」という廣瀬さんだが、まさに驚くほどの早さで話が決まった。

「手当たり次第応募しようという考えもありましたが、コンサルタントさんと相談してじっくり腰を据えて取り組むことにしました。結果的にはしっかりと話し合って、業種や職種を絞っていったのがうまくいったのでしょう」

外に出て肌身で感じてわかること

自分の適性のことも含めて、今回の転職からは得るものが多かった。

「今回転職活動をしてみて感じたのは、時代の移り変わっていく様子は外に出てみないとわからない場合もあるということですね。10年前なら日本HPのようなITベンダーがアウトソーシングのサービスを手掛けるなんてことは予想できなかったわけですけど、いま自分がその仕事をしようとしている。こういったことは本などで読んで『ふーん、なるほど』などと思いながら知識を得ることはできますが、自分の肌で感じてみないと実感は得られないでしょうね」

日本HPではITアウトソーシングを手がける部署に配属され、前職とは逆の立場で仕事に取り組む。前回の転職同様、手探りの部分も多いが、会社からの期待は大きい。

「難しさや厳しさのようなものを感じています。でも、クライアントの予算をどのように使っていくかといったことも含めたマネージメントも任されているので、非常にやりがいを感じています」

今回、広瀬さんは自分のキャリアをじっくりと見つめなおし、さらに客観的な視点を加えたことで、停滞していた転職を一気に進めることができたのだが、そこにたどり着くまでにはいくらか時間がかかった。ただ、活動中に肌身で感じたことは、これからの仕事に大いに役立ってくれるだろう

ライター:高橋 智

注目のキーワード: