面接の基礎知識
面接の基本的心構え
基本的には、面接を受けさせて頂くという姿勢で臨みましょう。身だしなみを整え、丁寧な言葉遣いが必要です。
一方で、会社の内部や受付・面接官を通じて、その企業の雰囲気・社風等を知る重要な場でもあります。
面接は通常2回
IT業界の場合、一般的に1次はその部門の課長や部長クラス、人事担当クラスの面接となります。エンジニアの場合はここで技術力をチェックされる場合が多いです。次に2次では事業部長や役員、人事部長クラスの面接となります。現職者が多いので終業後の面接が多くなります。とは言っても19:00~19:30始まりが最終と思った方がよいでしょう。
自分の経歴・能力の把握
今までの経験はしっかりと頭で整理して臨んで下さい。キャリア採用の場合は、即戦力となれる人材であることが必要条件です。面接官は、職務経歴書と照らし合わせて、その人がどの程度期待できるかを、質問しながら判断します。今までの経歴・能力を十分に理解してもらえるように、具体例を交えながら説明したいところです。ただし、だらだらと話すのではなく、要領良く説明できるように整理しておくことが大切です。それがコミュニケーション能力のテストにもなっています。
志望動機と退職理由
必ずと言っていいほど聞かれる「志望動機」と「退職理由」を明確にしましょう。
志望理由
- 質問の意図
- 目的意識や仕事に対する熱意、考え方を判断されます。明確な目的や目標を持っている方は、意識が高く、仕事に前向きに取り組む人物と考えることができるからです。また、応募者の方向性が会社と合っているかどうかも確認されます。
- 答えるべきこと
- 新卒のような「将来性の有る会社」等ではなく、今まで自分の学んできたことや経験してきた事で何を実現したいのかを整理して述べます。その業界やその会社の事業、仕事内容で魅力を感じる点を関連付けて具体的に話すことが大切です。
- タブー
- 前向きな答えでも、やりたいことばかり述べるのではだめです。今自分ができること、自分の将来のビジョン、会社の方向性をふまえて答えましょう。どんなに優秀な方でも、その会社で目的が実現できない時は不合格になります。
退職理由
- 質問の意図
- 人物の性格や忍耐力、協調性、仕事に対する考え方を確かめるのが狙いです。
- 答えるべきこと
- まったく不満がなく、前向きな目標実現のための転職であれば、そのまま答えても問題ありません。面接官に「同じような理由でやめるのではないか」と思われる様な理由は避けましょう。あくまでも前向きにポジティブな説明をしましょう。
- タブー
- 基本的には会社や上司等への非難やネガティブな言葉は避けたい所です。どんな会社でも起こり得る人間関係や経営方針に対する不満などの理由は避けましょう。
その他の面接時のポイント
技術面接で聞かれるポイント
さまざまな技術的な質問を投げかけることにより、即戦力と成り得る人材であるかを判断します。過去の経験や実績、携わってきたプロジェクト、専門分野の知識などを詳細に聞かれます。自分の技術をアピールする絶好の場でもあります。
企業への質問
面接官から聞かれたことに答えるだけではなく、仕事内容や開発環境、会社への疑問点など具体的に質問しましょう。仕事内容については面接段階で確認し、合格してから迷うような事がないようにしましょう。ただし、ホームページに書いてある会社概要などは質問しないように。わからないことがあれば、まずはその企業のホームページで調べておきましょう。
給与・待遇の質問は?
年収は転職時の重要関心事ではありますが、面接時にこちらから質問することはやめましょう。合格してからの条件のお話です。特にITプロフェッショナルは年令ではなくその人の経験等が左右するので、面接を受けている時点では決まらず、合格時のその人の評価で決まる場合も多いのです。ただ、現職・前職の年収は質問に出ることが多いので、自分の年収は正確に確認しておきましょう。 もちろん質問されたら希望を答えるのは構いません。
肩の力を抜いてリラックスして臨みましょう。
- 日頃の仕事ではラフな服装が許される会社であっても、面接ではスーツ着用が基本です。
- 面接会場の所在地、電話番号、交通機関、会場までの所要時間の確認をしましょう。
- 入室前に身だしなみを再度チェックしましょう。
- 面接官の目を見て答え、明瞭簡潔に答えましょう。
- 面接官がくだけてきても、同じように友達のような対応はとらない事。
- 言葉につまったときは、あわてずひと呼吸置きましょう。
- 面接はだれでも緊張するもの。肩の力を抜いてリラックスして臨みましょう。