これまで、ネットワークエンジニアにとっての資格取得のメリットや、間違った勉強方法で取得してしまうと逆効果になってしまうことをお伝えしてきました。
今回は締めくくりとして、資格取得の在り方について私の考えをお伝えしたいと思います。
合格ではなく知識を身につけることを目的にしよう!
前回は、資格を取得する際に誤った方法で勉強をしてしまうと、見せかけのプロフェッショナルになってしまい、アピールになるどころか逆効果になってしまい、誰もが不幸になってしまう、という話をお伝えしました。
そして、資格取得の目的が知識を身につけることではなく、合格することが目的になってしまっていることが原因ということもお伝えしました。
資格を取得すれば、書面上はアピールポイントになりますが、業務や面談で少し会話をすれば、実力がどの程度かはすぐにバレてしまいます。
資格は取得しなければ意味がない、どうせなら早く取得したほうがいいに決まっている と考えられる方も多いと思いますが、その資格は何のために取得するのでしょうか?
国家資格と異なり、ネットワークエンジニアの資格は、その資格を保持していなければ仕事ができないわけではないため、あくまで自分の技術力をアピールするものの1つといえます。そして、資格取得をゴールと捉えず、学習の過程で身につけた技術力をどのように業務に活かしていくかが重要なのです!
そのため、見せかけではない本当の技術力をアピールするためにも、まずは問題集の前に参考書をしっかりと読み込んで原理を頭にインプットし、なおかつ実機やエミュレータを使って実際に操作してみてください。
そのような学習プロセスを経て資格を取得すれば、肩書きだけの見せかけプロフェッショナルではない本当に役に立つ実践的な技術力を身につけることができ、資格取得のメリットを最大限まで得ることができます。
資格取得をマイルストーンにし、エキスパートを目指そう!
資格取得に励めば、いま担当している業務では関われず、得ることもできない知識を習得することができます。
これに関して、もしかしたら、いまの業務に使わない技術を学んだところで意味がないのでは?と思われる方がいるかもしれません。
しかし、いまは使わずとも、今後使う可能性は0ではないですよね?難易度の高いプロジェクトで頼りにされるエンジニアというのは、ありきたりの知識を持っている人ではなく、使う可能性が低いけれども何かの時に使うのでは?と考えて地道に学び、不測の事態が起こった際に豊富な知識で的確に対応できるような、そんな方ではないでしょうか。
また、資格取得の過程で幅広く知識を身につけていけば、プロジェクトで一段上の役割を任されるチャンスが増えますし、この技術ならわかります!と手を挙げることで、興味のあるプロジェクトに参入するチャンスを掴む機会も増えます。
もちろん、新しい知識を習得する方法として、必ず資格の勉強をしなければいけない、というわけではありません。資格取得にこだわらず、興味のある分野に対して情報を仕入れ、常に知識をアップデートしていくことも必要です。
しかし、もし身につけたい技術に関する資格があるのであれば、それを取得することでアピールポイントを得ることができますし、試験を受けることで理解度も確認することができるので、資格取得に挑戦してみることを私はお勧めします。
そして、ことネットワークに関しては、資格取得をマイルストーンにして1歩1歩成長していくことで、実力・資格ともにあるエキスパートと名乗れるまでになるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
これまでご紹介した通り、資格取得には以下のメリット、デメリットが存在します。
資格取得のメリット
- 業務では身につかない技術を身につけることができる!
- 仕事でチャンスを掴める機会が増える!
- 転職に有利に働くこともある!
資格取得のデメリット
- 誤った勉強方法をしてしまうと、相応な能力が身につかずアピールどころか逆効果になってしまう
資格取得を目的とせず、知識を身につけることを目的として勉強することで、着実に成長することができますし、資格取得をマイルストーンとして進んでいけば、実力・資格ともにある真のエキスパートと胸を張って名乗ることができます。
そうすれば、資格取得のメリットを最大限まで引き出すことができ、高度な人材として活躍することができますし、十分な収入を得ることもできるでしょう。
今回のコラムをお読みいただき、資格の重要性に気づいていただけたり、自身の勉強方法を振り返るきっかけとなれば幸いです。
ネットワークエンジニアのための勉強方法や環境構築に関しましては、私のブログでも紹介していますので、ご興味のある方は是非足を運んでみてください!
また、具体的な勉強方法やキャリアについて相談したい という方がいらっしゃれば、お気軽にご連絡いただければと思います。
今回も長文をお読みいただきありがとうございました。ネットワークエンジニアの方々の一助になれば幸いです。(おわり)