グローバル研修での雑談
こんにちは、ケンゾウです。私が働いていたのは、外資系の戦略ファームです。そのため、私はそのファームの東京オフィスに勤務していたことになります。今回は、海外のオフィスでの様子について少しだけ書いてみたいと思います。
私自身は、残念ながら海外オフィスで勤務した経験はないのですが、私が所属していたファームでは、トレーニング(要するに研修です)を海外オフィスと合同で行っていました。アソシエイト向けのトレーニング、マネージャー向けのトレーニングなど、ランク毎にトレーニングの内容が異なるのですが、例えばマネージャー向けのトレーニングには、世界中のオフィスからマネージャーが集まってトレーニングが実施されるのです。なので、多くの場合は、トレーニングに参加するために海外出張することになり、コンサルタントにとっては、ちょっとした息抜きとなっていました。
それは、私がグローバルの研修に参加した時の話です。その日のプログラムが終了し、皆で夕食後に飲みながら雑談をしていました。
ケンゾウ「前職は何だったの?おれはメーカー勤務。」
イタリア人「おれは投資銀行。でも仕事がハード過ぎて酷かったから辞めたんだ」
フランス人「あー、きついよね。どんな感じだったの?」
イタリア人「毎朝8時には出社して、終わるのは22時とか23時。プライベートが全くなくて酷いもんさ。コンサルに移ってからかなり改善されたよ。」
そこまで聞いて、私は「???」となりました。なんだ、終電前に終わるなんて、幸せじゃないか。あれ、しかもコンサルに移って楽になったってことは、今はもっと早く仕事が終わっているのか?
ハードワークなのは日本と韓国
その話を聞いて、東京オフィスの勤務状況を話したところ、主に欧州系の同僚が、アンビリーバボーって顔をしています。しかし、韓国の同僚だけは「おお、うちも同じ!」と何だか嬉しそうです(きっと彼もM系男子でしょう)。
いろいろと話を聞いてみると、どうも、日本と韓国が同じように激しく働き過ぎていて、欧州のオフィスはかなり幸せそうな状況、米国はその中間くらい、という感じのようでした。他の戦略ファームで働く知人にこの話をしたところ、そのファームでも同じような状況だと言っていましたので、全体的な傾向なのかもしれません。
そこで、なぜ日本のオフィスでは、そんなに遅くまで働くことになるのか?という当然の疑問が出てきます。いくつかの要因があるのですが、一つあるのは、日本のプロジェクトの方が、かなりキメ細かい分析を行っているようなのです。海外オフィスのプロジェクトで作られたスライドを見て、いつも「シンプル」とうか「スカスカ」だなあと思っていたのですが、どうもスライドを細かく作りこんでしまうのは、日本独特なようです。そう、ここでもガラパゴス化しているのです。良くも悪くも、きめ細かくキッチリとした仕事をするのが日本人の特質なのでしょうか。