連日新型コロナウイルスに関するニュースが後を絶ちません。
マスクやトイレットペーパーの買い占めなどに加え、この時期のため新卒採用にも影響を与えていますが、転職活動にももちろん影響が出ています。
今回はその影響を一つ一つ考察していきます。
1. 面接方法の変化
一番の影響はこれです。
各社対応に追われた所もありましたが、極力直接の接触を避けるために面接方法を変える必要が出てきました。
この対応方法も各社分かれますが
(1) 一次面接だけリモート面接にする
(2) 最終面接まで全てリモート面接にする
(3) 思いきって延期にする
と大まかに3パターンに分かれています。
感覚的には(1)が8割、(2)が1割、(3)が1割です。
既にリモート面接の実績があった企業は(1)、(2)にする事例が多いようです。
一次面接だけリモート面接か、最終面接までリモートで実施するのかについては各社の考え方の差ですが、「やはり1回は会わないと分からない」という理由から最終面接は直接面接 (ただしマスク着用かつ1m以上離れるなどの対応を取る) とする企業が割合としては圧倒的に多いです。
一方(2)のように最終面接までリモートで実施という方針も頷けます。
「この先どう感染が広がるか分からない、でも採用を止めるわけにはいかない」というのが理由です。
「一度も会わずに決めるのは企業・候補者双方にとって良いのか」という議論は各社尽きなかったと思いますが、いずれにしても迅速にその決断をしたことに関して、私は素直にすごいと思っています。
(3)についても理解できます。
リモートにしなかった理由としては、「リモートの設備が整わないから」ということもあるでしょうが、どちらかというとその会社の方針としてこれまで「全面接直接会って判断としていたため、急に焦ってリモートにしても正確な判断が出来ない⇒それであれば思い切って延期にする」という背景があるように思えます。
一旦止めて、事態が収束してからこれまでと同じように選考を行う、この経営判断も間違ってないと思います。
2. 選考・説明会の変化
一日選考会や企業説明会などに関しても変化がありました。
基本的には「中止」という企業が多いのが特徴です。
「延期」「Webで実施」という企業も若干ありましたが、基本的に選考会や説明会はある程度一気に採用をしたい時に実施するものですし、候補者を多く集めるために休日に実施することが多く、感染リスクを上げてしまう(かつ収束時期が不明)ということもあり中止にしている所が多いようです。
3. 今後の転職活動に与えるポジティブ面
今回のコロナウイルスに関して、こと転職活動に限定した影響としては、実はポジティブなものが多いと感じています。
(1) 今後リモート面接が活発になることが予想される
これまで何かしらの理由によりリモートでの面接を実施していなかった企業が今回リモートでの体制・実績を作ることにより、今後定常的にリモート面接を実施することが考えられます。
もちろん直接面接に戻すことも考えられますが、例えば遠方の方の場合、今までは「遠方であっても絶対に直接面接」として実施していた企業が「一次面接はリモートでも可」となる可能性は高いと思います。
(2) 企業視点として、リモート面接の精度が上がる
既にリモート面接を実施していた企業でも、これまで以上の面接精度になることが予想されます。
リモートだからこそ何を聞くか、何を確かめなければいけないかなどは各社ポイントが異なるはずですが、やはり面接も数を経験すればそれだけ精度は上がります。
これは企業だけでなく候補者にとってもミスマッチを防ぐことが出来るため、私としては非常に良いことだと思っています。
4. まとめ
恐らく今回の新型コロナウイルスの影響で、通常3月末にクローズすることが多かった求人が1,2ヶ月後ろにずれ込むことが予想されます。
企業としても予想していなかった事態なのは間違いないですし、特にリモート面接を実施し始めたばかりの企業の場合はまだ手探り段階であるため、全体の調整が遅くなるのは仕方ないことだからです。
ただ、だからこそ焦らずじっくり考える時間が出来たとも言えますし、転職活動に関してはむしろ「今動くべき」時期だと私は思っています。
焦らずじっくりと自己分析をし、企業に関して調査し、後悔の無い選択をしていくことが出来るチャンスだからです。
負のニュースが多く流れる今だからこそ、面接時と同じくポジティブ思考で考え、良いキャリアを築いて頂きたいと思っています。
<ジャパ>