「IT業界に転職してみたいけれど、実際働きやすいのだろうか?」と不安に思っている人は多いのではないでしょうか。
今回は、IT業界への転職がおすすめの理由やおすすめのスキルなどをご紹介します。
1.転職を検討する前に知りたいIT業界の現状と今後
まずは、IT業界の現状と今後の展望についてご説明します。
IT業界の市場規模
矢野経済研究所の「国内企業のIT投資に関する調査」によると、国内民間企業のIT市場規模(ハード・ソフト・サービス含む)は、2017年度が前年度比2.3%増の12兆1,530億円と推計されています。
また、2018年度が前年度比2.9%増の12兆5,050億円、2019年度は同2.2%増の12兆7,800億円、2020年度は同1.6%増の12兆9,840億円と予測されています。
参照元
矢野経済研究所(2018)「国内企業のIT投資に関する調査を実施(2018年)『1.市場概況』」, [online]/https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2029(参照2019-04-12).
IT業界は今後も発展が期待される業界
IT業界に新規参入する企業や、ITを使って新たなサービスを始めようとする業界などが、年々増加傾向にあります。
今後もあらゆる業種・業界において、AIの活用やIoTの適用などが進むことが予想されるため、需要は増えていくでしょう。
AIやIoTを活用したソリューションは「デジタルトランスフォーメーション」と総称され、5Gの整備と併せて今後の需要増大が期待されています。
また、新たな技術の創出も見込まれることから、IT業界は発展・拡大が見込まれる業界と言えるでしょう。
人手不足は今後も深刻化
今後も発展が見込まれるIT業界ですが、IT化ニーズの増加による市場の急激な拡大やベテランエンジニアの高齢化などもあり、慢性的な人手不足が続いています。
これは、IT業界が当面抱えていく深刻な問題のひとつです。
経産省の発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2015年時点で約17万人のIT人材が不足しており、2030年には約79万人程度まで人材の不足規模が拡大するとの推計結果が出ています。
そのため、各企業ではIT人材を確保するために、未経験者OKな求人も着実に増えており、転職のチャンスは他業界と比較しても多いと言えます。
参照元
経済産業省(2016)「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果『IT人材の需給に関する推計』」[online]/http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf(参照2019-04-12)
2.IT業界への転職がおすすめの理由
上記の結果を含めて、IT業界への転職がおすすめの主な理由を4つご紹介します。
成長市場である
IT業界は依然成長中で、今後もさらなる発展が見込める業界です。
そのため、待遇は好転しやすく新しいチャレンジに挑戦しやすい土壌が整っています。
良い意味で実力主義
一般的に、IT業界では経験よりもスキルを重視される傾向にあります。
そのため、若手であっても学歴も関係なく昇進・昇給は十分に可能です。スキルと経験さえ揃っていれば、インターネット企業を中心として大手企業にも就職ができるのがIT業界の魅力のひとつです。
転職でスキルの幅を広げやすい
IT業界では新たなスキルを獲得するための転職が若い年代ほど一般的です。
転職を重ねることでスキルの幅を広げやすく、転職が多くても職歴に一貫性があればマイナスに捉えられることは少ないでしょう。
高年収が見込める
IT業界最大のメリットは高年収です。
IT関連企業のスキル標準レベル別の年収の平均は以下のようになっています。
- レベル1(新人・初級者/仕事に慣れ始めたレベル)→437.8万円
- レベル2(上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル)→499.2万円
- レベル3(独立して仕事ができる中堅人材レベル)→576万円
- レベル4(部下を指導できるチームリーダーレベル)→726.1万円
- レベル5(社内での指導者・幹部レベル)→937.8万円
- レベル6/7(国内で著名なレベル・国際的に著名なレベル)→1129.9万円
参照元
(経済産業省“IT関連産業の給与等に関する実態調査結果「IT関連産業における給与水準の実態②~ スキル標準レベル別」”.経済産業省.2018-09-21.http://www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf、(参照2019-02-26).)
国税庁(2018)「平成29年分民間給与実態統計調査結果について」.[online]/https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2018/minkan/index.htm(参照2019-04-12).
レベル1でも2017年度の1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収432万円を超えています。
ただ年収はあくまで平均値であり、スキルが高ければ20代でも1000万円以上を受け取る人も存在しますし、その逆も当然あります。
3.IT業界に転職する上でおすすめのスキル
ここからは、IT業界に転職する上でおすすめのスキルを3つご紹介していきます。
プログラミングスキル
将来的にはプロジェクトマネージャーなど、上流工程を希望していたとしても、プログラム言語を一つでも理解していることは強みになります。
取り扱うシステムによってJava、PHP、Rubyなどがありますが理解していると開発・製造ラインに携わる人と円滑にコミュニケーションをとることが可能です。
英語力
最新技術を習得するには、英語のドキュメントや情報にあたることが不可欠です。英語力が高ければ、エンジニアとして成長しやすくなるはずです。
また、大規模な基幹システムを担当する場合でも、グローバル規模で打ち合わせ等が必要になることもあります。IT業界で活躍したいならば、英語力はつけておいた方が良いでしょう。
論理的思考力
論理的思考力とは、物事を順序立てて考えることのできるスキルです。
これがあれば、複雑な要件から明瞭で最適な仕様を導くことができますし、IT業界で最も求められるスキルの1つと言えます。
4.IT業界への転職でおすすめの人
最後に、IT業界への転職がおすすめの人の特徴をご紹介していきます。
交流が苦にならない人
IT業界と言っても、黙々とパソコン作業をするという仕事は実際には少ないです。
社内の異なる職種の人たちと頻繁に打ち合わせをしたり、他社と連携してプロジェクトを動かしたりすることもあります。
そのため周囲との交流を煩わしいと思わず積極的に関われる人にはおすすめです。
日常的な学習が苦にならない人
IT業界では、毎年のように最新技術が創出されるため、それらをキャッチアップするために常に勉強を続けなければなりません。
そのため、勉強が苦にならない人には向いています。
複数の業務を苦にしない人
IT業界では納期に間に合わせるために複数の業務を手掛けることも珍しくありません。
頻繁に複数の仕事に対応することになっても問題がない人にはおすすめです。
5.IT業界への転職ならリーベルへ
リーベルはIT業界に強い転職支援エージェントです。
リーベルは大手企業の「内定率」と、転職者の「面談満足度」、双方高いことが特徴になります。
コンサルタントは全員IT業界出身なので、業界の疑問点など何でも相談可能です。
6.まとめ
IT業界は今後も需要が増大するため、転職しやすい土壌となっています。
転職を目指す方は、自分がどんな職種につきたいのか、なぜIT業界に入りたいのかを明確にして転職活動をしましょう。