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第902章
2019/06/05

IT業界の転職で内定を勝ち取る志望動機のポイント

— 志望動機を考える前にやるべきこととは? —

IT業界は人材不足で、多くの会社が新たな人材を求めている状況ではありますが、転職活動においてはIT業界や応募先の企業で働きたいという明確な「志望動機」なくして内定を勝ち取ることはできません。

「給与がよかったから応募しました。」などの漠然とした志望動機では、応募先の企業も採用を見送るでしょう。

そこで今回は、IT業界への転職を成功させるための志望動機の書き方や伝え方などをご紹介します。

1.志望動機を考える前にやるべきこと

志望動機を考える際は、まず応募した企業を調べるところから始めましょう。

そもそも、企業は「なぜIT業界に転職したいのか」「どうして自社を選んだのか」「自社のどこに魅力を感じたのか」などのいわゆる志望動機を聞くのは、自社をどれだけ調べているか、イメージしているのかを把握する目的が存在しています。

そのため、企業を調べた上で志望動機を考えないと、企業の状況と志望動機が乖離してしまい、書類や面接に通過しない可能性があります。

2.IT業界で内定を勝ち取る志望動機の書き方

それでは、転職を成功させる志望動機の書き方について詳しくご紹介していきます。

内定を勝ち取るためには、次の4つのポイントを抑えておく必要があります。

  • 転職理由とのロジカルなつながりが重要
  • 志望動機の「三本柱」は必須
  • きっかけを志望動機に据えない
  • 自分と応募先のベクトルを合わせる

(1) 転職理由とのロジカルなつながりが重要

まず転職理由と志望動機は、1つのストーリーとしてつなげる必要があります。

この2つが繋がっていないと、「なぜ転職したいのか」「なぜIT業界を選んだのか」が不明瞭になってしまいます。

特にIT未経験者の場合、どうしてIT業界に転職しようと思ったのかを明確にし、転職理由と志望動機がスムーズにつながるストーリーを組み立てることを意識しましょう。

(2) 志望動機の「三本柱」は必須

企業が重視するのは、志望動機を構成する「業界に興味を持った理由」「応募先を志望した理由」「応募先でどんな仕事がしたいか」の三本柱です。

全て詳細に書くと本当に伝えたい強みが採用担当者に伝わりづらくなってしまう恐れもありますので、この三本柱に加えて自分の魅力をしっかりと伝えることを意識してください。

志望動機を書き終えたら、「三本柱」がバランス良く記載できているか・自分の強みや魅力は伝わっているかをしっかり確認する必要があります。

(3) きっかけを志望動機に据えない

その業界や企業を志望するきっかけは誰にでもありますが、きっかけを志望動機に据えないこともポイントの1つです。

きっかけのみの志望動機は、少し言葉を変えればどんな企業にも応募可能となってしまいます。どのような企業にも応募可能な志望動機では、その企業で働きたいという具体性もやる気も伝えることはできません。

前の項目でも紹介したように、応募先でどんな仕事がしたいかなど具体的に記載し、自分なりに企業への熱意を伝えることが大切です。

(4) 自分と応募先のベクトルを合わせる

志望動機を書く際には、自分自身の目指す方向と応募先の業務内容を一致させるのがおすすめです。また、企業への貢献まで合わせて語るのが良いでしょう。

例えば、「貴社で働いて自分自身のスキルを高めていきたい」といったように、自分にベクトルが向いている志望動機をマイナス評価とする企業も少なくありません。

大切なのは、自分自身が成長したいということだけでなく、企業と同じビジョンやミッションのもとで働き、社会に対してどういった価値を提供したいのかを記載することです。

そのため、自分と応募先のベクトルを合わせることで応募先から「なるほど、だから当社で働きたいんだ。」という共感を得やすくなり、書類通過率も高まります。

3.IT業界で内定を勝ち取る面接での志望動機の伝え方

志望動機が書けたら、次は面接で伝える志望動機について考えましょう。

面接では、履歴書で伝えるのとはまた違ったポイントを押さえておく必要があります。

そこで、ここでは内定を勝ち取る面接での志望動機の伝え方のポイントを3つご紹介します。

  • 端的に伝える
  • 履歴書で書ききれなかったことをアピールする
  • 未経験者は自己研鑽の姿勢を伝える

端的に伝える

面接は時間が限られているため、一番伝えたいことを端的に伝えることが大切です。

特に企業が重視する応募した理由を端的に伝え、その他は深堀りされた時に答えられるように準備しておきましょう。

また、履歴書に書いてある内容を棒読みすることは熱意が伝わらず、長々と喋ることになるので絶対に避けましょう。

履歴書で書ききれなかったことをアピールする

面接の場では、履歴書の志望動機欄では書ききれなかったことをアピールする絶好のチャンスです。

そのため、志望するに至ったより詳細な思いなどを採用担当者に伝えましょう。

十分に書ききれなかったことを口頭で補足することができれば、履歴書の説得力がより高まります。

未経験者は自己研鑽の姿勢を伝える

未経験者の場合でも、応募先で活躍するために自分で資格やスキルを身に付けようとしている姿勢を伝えることが大切です。

例えば、未経験者でもPC教室に通って勉強している、趣味レベルだがツールでスマホアプリを作ったなど、自己研鑽の姿勢を伝えると意識の高さをアピールできます。

4.IT業界の内定が遠のくNGな志望動機

焦って考えたその場しのぎの志望動機では、企業に熱意が伝わりません。

最後に、IT業界の内定が遠のいてしまうNGな動機を2つご紹介します。

選定理由が曖昧

応募した企業の選定理由が曖昧だと、内定が遠のいてしまうためNGです。

企業は、転職希望者がなぜ自分たちの企業を選んだのかを知りたがっています。

そのため、選定理由が曖昧だったり、抽象的だったりすると「その理由なら他社でも良いのでは?」と思われかねません。

企業選定にあたっては、「なぜその企業でなければいけなかったのか」など、明確な選定理由を記載、または答えられるように準備しておきましょう。

受け身の姿勢

受け身の姿勢も、企業側からあまり良い印象を持たれません。

例えば、IT業界では「研修が充実」とアピールしている求人も多いですが、「研修でスキルを磨きたい」など、受け身の姿勢が見える志望動機は「学習意欲があまりないのでは」と思われてしまいます。

IT業界では常に新しいスキルが求められるため、自己研鑽が重要です。そのため、できるだけ受け身の姿勢にならないような受け答えをしましょう。

5.まとめ

IT業界の転職で志望動機を考える際には、まず応募先の企業を調べた上で、「なぜその業界を選んだのか」「なぜその企業でなければいけないのか」などの理由を明確にすることが大切です。

「業界に興味を持った理由」「応募先を志望した理由」「応募先でどんな仕事がしたいか」という三本柱に加えて、まずは企業のHPなどを見てその企業のことを知り、志望動機を考えていきましょう。

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