未経験でも、IT業界に転職したいと考えている方はとても多いです。
IT業界へのイメージは様々だと思いますが、実際に転職を考えた時、自分が本当にIT業界に合っているのか不安になることもあるでしょう。
そこで今回は、IT業界未経験の転職で失敗しない方法や転職理由の考えた方についてご紹介します。
この記事が、転職を考える際の1つのきっかけになれば幸いです。
1. IT業界の現状を知ろう
IT業界は、空前の人材不足です。
経済産業省が調査した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2015年の時点で約17万人のIT人材が不足し、2030年には約59万人程度まで人材の不足規模が拡大すると推計されています。
(引用元(経済産業省“IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果”.経済産業省.2016-06-10.http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf、(参照2019-02-22).)
上記の数字からもわかるように、IT化のニーズは年々増加しています。市場の急激な拡大やベテランエンジニアの高齢化の問題等も重なり、IT業界は慢性的な人手不足に陥っているのです。
そのため、IT業界の各企業では積極的な採用活動を展開しています。
特に社会人3年目以内の第二新卒の方であれば「未経験可」といった求人も多く出始めており、IT業界全体でエンジニアを確保しようという動きがあります。
2. 未経験者がIT転職で失敗しないための3つの方法
人材不足により未経験者でもIT業界に転職できるチャンスが増えていますが、全く準備をしなくても良いということではありません。
ここでは、未経験がIT業界への転職で失敗しないための方法を3つご紹介します。
(1) スキル・資格を取得する
転職前でもスキルや資格を取得できますので、自分の入りたい業界に必要な資格を調べ、転職前にITスクールやハローワークの職業訓練、独学などでITに関する資格やスキルを身に付けましょう。
近年ではオンラインスクールも増えているため、自宅にいながら学ぶこともできますす。
どんな資格を取得すれば良いのかわからない場合は、「基本情報技術者」や「ITパスポート」、もしくはネットワークの「CCNA」、サーバの「LinuCレベル1」などがおすすめです。
また、取得する資格がないようなスキルであれば、実際の制作物を使ってスキルをアピールすることも可能です。
(2) キャリアの方向性を定める
未経験募集の大半はプログラマーですが、ITコンサルタントでも未経験OKの求人は少なくありません。特に、ITの知識は無くても、事業会社でプロジェクトワークをされていた人や企画業務をされていた人などは、コンサルティングファームからは評価されます。
転職する際に自身はエンジニアとして技術側で働きたいのか、あるいは業務改革などのコンサル側で働きたいのか、大まかな業界・業種・職種は把握しておきましょう。
それによって、今後のキャリアプランや検討すべき企業も変わってきます。
(3) 転職エージェントを活用する
どのように転職活動に取り組めばよいのかわからない場合は、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントと面接をし、自分の希望やスキルを聞いてもらうことで自分の志向にあったキャリアや、条件に合った仕事を探してもらうことができます。
また。選考対策までフォローしてもらえるので、内定の可能性が高まります。
転職の際にどこから始めていいかわからない、相談する人が欲しいという場合には有効な方法です。
3. 未経験者でも採用率が高くなる転職理由の伝え方のポイント
面接で大事なのが転職理由の伝え方です。転職理由を伝える時には具体性と一貫性があるかどうかに気を付けましょう。
未経験の場合、まずは今までの仕事で得た経験が面接先の企業(IT業界)に活かせることを具体的にアピールすることが大切です。
特にチームを率いた経験や顧客との折衝経験、業務改善を行った経験などはIT業界でも活かせるものとして評価されます。
また、その会社で何をしたいか、何を目指したいのか、なぜその会社(IT業界)に転職を希望しているのかを具体的に示さなければ、就職したい熱意は伝わりません。
未経験者に大切なのは、熱意をしっかり伝えることです。
入社後にどんな知識やスキルを身に付けて何ができるようになりたいのかを伝えましょう。
4. 未経験でも採用されやすい人の特徴
IT業界に採用されやすい人の特徴は次の3つです。
・学習意欲がある
・素直である
・コミュニケーション能力がある
他業界でも同じかもしれませんが、IT業界でも特に求められる基本的な特徴ですので、しっかり押さえておきましょう。
学習意欲がある
IT業界で働くためには常に新しい技術に追いつくために勉強を続けなければなりません。
IT業界は技術の流行り廃りが激しく、エンジニアでもコンサルタントでも関係なく、常に最新情報を追いかけていく力が求められます。
もちろん、必要なプログラミング言語や会計の業務知識など、転職したい企業で必要な知識を取得しておく必要もあります。
素直である
IT業界に限りませんが、やはり素直な人は知識の吸収や会社への適応が早いので企業も採用に前向きです。
また、円滑な人間関係も築きやすいため、長続きしやすいとされています。
特に未経験で入社すると、自分よりも年下の担当から説明を受けるケースも増えてくるかと思います。
そうした状況下でも、素直に知識を吸収できる人材が求められています。
コミュニケーション能力がある
IT業界というとパソコンとひたすら向き合っているイメージを持っている人もいるかと思います。
しかし、IT業界でも社内の異なる職種の人たちと頻繁に打ち合わせをしたり、場合によっては他社と連携してプロジェクトを動かしたりすることもあるため、コミュニケーション能力の高さはとても重要です。
そのため、面接でもコミュニケーション能力があることをアピールしましょう。
5. まとめ
IT業界は人材不足状態にあり、未経験の方の求人も増えています。
自分がどの業種に入りたいのかしっかりチェックし、資格やスキルなどを身に付けることが転職成功への近道です。