転職の際、最も聞かれる質問の1つに転職理由があります。
転職理由はそれほどまでに企業が重視しているポイントであり、しっかりと対策しておくことで、選考の通過率すなわち内定の確率が上がるといっても過言ではありません。
それでは、具体的な理由が場合、どのようなことを話せばよいのでしょうか。
今回は、IT業界に転職する際に、伝えるべき内容や転職前に考えておきたいことをご紹介します。
1. 転職理由を書く前に整理しておきたいこと
まず、転職理由を書く前に整理しておくべきことをご紹介します。
前もって整理しておくことで、いざ転職理由を書く際も、より具体的に書くことができるようになるでしょう。
そもそもなぜ転職をするのか
「転職目的」を明確に持つことは非常に重要です。
転職活動中は、「なぜ転職するのか」を常に考え、転職理由や目的を見失わないようにしましょう。
「残業が多い、上司と合わない、スキルアップがしたい」など、転職に至った理由は人によって様々ですが、特にスキルアップを目的とした転職では、転職目的はとても大切です。
転職活動を続けていると、年収や福利厚生、企業の雰囲気や知名度など、あらゆる要素に心が揺れてしまうでしょう。
しかし、大事なのは「転職目的が満たされるか」ということです。理想の転職を実現させるために目的を明確にする必要があります。
自分のスキルをリストアップする
次に、自分の培ってきたスキルをリストアップします。
IT業界ではこれまで積み上げてきたスキルが重要視されるため、転職先でそのスキルがどのように使えるかを考えるようにしましょう。
特に、IT業界では経験した「技術要素」だけでなく、個人がどんな立ち振る舞いをして、どんなバリューを発揮したのかという「ヒューマンスキル」も、重要な評価ポイントになっています。
また、業務外であっても勉強会を立ち上げたり、個人の技術ブログ運営など、プライベートでの技術活動も、企業によっては評価されます。思いがけない意外な経験が役立つかもしれません。
2. IT業界で採用される転職理由
ここでは、IT業界での採用率が高くなる転職理由をご紹介します。
自分は何がしたいのかを明確にする
自分が次の会社で何がしたいのかを具体的にアピールするのが一番大切です。
「今の会社を辞めたい理由」ではなく、「自分が何をやりたいか」をアピールするようにしましょう。
自分に何ができて、その会社でどう活かせるかを、熱意を持ってアピールしましょう。
自分が企業に貢献できることを明確にする
自分が「やりたいこと」や「できること」だけでなく、その会社にどのように貢献できるのかもしっかり伝えましょう。
その企業でどんな仕事をしたいのかを伝えることは、入社後のギャップをなくすためにも大事ですが、その仕事でどういった価値を生み出せるのかを伝えることは、それ以上に重要です。
転職先で新しい業務にチャレンジしたいのであれば、これまでの経験やスキルをどのように活かせるかを表現しましょう。
特に、転職者は即戦力が求められることも多いため、自分のスキルやビジョンを積極的にアピールしましょう。
未経験の場合は今までの経験をどう活かせるかを伝える
これまで全くIT業界に関係のない仕事をしていたとしても、前職で得た経験がIT業界に活かせることを具体的にアピールすることが大切です。
例えば、営業職であったなら「顧客の希望を聞き、問題解決までの課題を見つけられる」「顧客の潜在ニーズを引き出すヒアリングスキルがある」などをアピールします。
また、自発的にIT関連の勉強を行っていたならそれを伝えましょう。
「プログラミングのスクールに通っていた」など具体的な経験があれば、IT業界に入りたいという熱意も伝わりやすいです。
ただ、「web集客の勉強をしていた」というだけでは少し弱いため、「勉強のために少額でWEB広告を運用したことがある」「勉強のためにサイト制作をした」など、具体的なアクションに落とし込むと本気度が伝わりやすくなります。
3. よくあるNGな転職理由
ここからは、やってしまいがちな転職理由のNG例についてご紹介します。
前もって書いてはいけない(言ってはいけない)ポイントを知っておけば、採用されやすい転職理由の完成に近づくでしょう。
現状脱却だけを目的とした転職理由
現職に対する不満や、現状の改善だけを目的とした転職理由は基本的にNGです。
もちろん、そのような理由で転職される方もたくさんいるのですが、それよりも自身のやりたいことを明確にして、前向きに記載されることをおすすめします。
そうした理由は、仕事に対してネガティブな姿勢を持っていると思われかねません。また、前職からキャリアアップしたいと思った場合でも、なぜ前職ではそれができなかったのか、その経験をこれからのキャリアにどう活かしたいのかを伝えます。
企業側は、あなたの現職に興味があるのではありません。あなた自身に興味があることを忘れないようにしましょう。
漠然とした転職理由
上記と同様ですが、本気で転職をしたいなら漠然とした理由ではなく、よりはっきりした理由を持っておくことが重要です。
例えば、「ITコンサルをやりたい」という転職理由であれば、やりたいことが明確になっておらず、イメージと違えば辞めてしまうのではないかと思われてしまう可能性があります。
そのため、「なぜITコンサルをやりたいのか」「ITコンサルになってどんな仕事がしたいのか」「開発者ではいけないのか」など、もう一段階ブレイクダウンした回答を用意しておくようにしましょう。
4. IT業界への転職ならリーベルへ
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5. まとめ
転職理由は転職の際に必ず考えておきましょう。
なぜその企業でなければいけないのか、自分のスキルがどのように役立つのかを答えられるようにします。
そうすれば初めての転職でも安心して面接を受けられるでしょう。