人間は本質的に変化を嫌うものだそうです。ジェームズ・オトゥールという方によると、人が変化に抵抗する理由は以下の通りとなるそうです。
その理由は(一部ですが)
- 恒常性維持:変革は自然な状態ではない。
- 惰性:進路変更のためには相当の力が必要である。
- 満足:たいていの人間は現状を好む。
- 機が熟していない:変革のための前提条件がそろっていない。タイミングが悪い。
- 不安:人間は未知のものを恐れる。
- 自信の欠乏:新たな挑戦に耐えられる自信がない。
- 知識不足:いかにして変化するのか、どのような状態に変わればよいのかがわからない。
転職はビジネスパーソンにとって大きな変化の1つです。
今のままではまずいと薄々感じていても環境を変える(転職)行動に移すには相当大きな心のエネルギーが必要となります。なぜなら、前記のように基本的に人間は変化を好まないからです。
一方、企業は競争に生き抜くという明確な理由により否応なく変革を強いられています。変革なしには成長どころか存続が危ぶまれる状況となります。
経営者は企業を継続して成長させるという責任のもとに変革を実行しています。
最近は大手の電機メーカが本社機能を大幅削減、7000人を1/7以下にするということが発表されています。少なくとも6000人以上は配置転換となります。
人間が最も変化に抵抗するのは外部からの変革の圧力だそうです。
しかし、組織人としては個人がこの様な企業の変革を逃れることはできません。
これからのビジネスパーソンは自分自身で変化に適応する能力、さらには自分自身の価値を高め、生き抜く力を身につけていく必要がありそうです。
人間が本質的に持っている変化を嫌う性質を乗り越えて、自らキャリアを変革していかないと自分のキャリアの成長は望めない時代に突入しています。
関連コラム: 最も変化に敏感なものが生き残る
<コンサルタント TI>