
中途採用は基本的に即戦力採用のため、現職経験と親和性が高い求人・企業であればあるほど、選考通過率は高くなります。とはいえ、実際にはポテンシャル採用をしている求人にて、例えばSES→大手1次請けSIerへの転職を成功される方もいます。
一般的に、ポテンシャル採用の求人だからといって、大幅に採用要件が下がるわけではありません。経験面でのハードルは低くなるかもしれませんが、逆に、論理的コミュニケーションスキルや知識(資格)といった面がより重視される傾向にあります。
なかでも最近、こういった観点でポテンシャルをアピールするのも大事なのか、という気づきがありましたので、今回のコラムではそれをご紹介させていただきます。
大事なのは「想像力」
結論からお伝えすると、「選考企業へ入社した後の業務イメージが描けていること」、そしてその業務イメージに対し、「どのように経験が生かせそうかを語れること」が大事だと思います。
例えば、現在が下流工程の経験のみで、今後、上流工程をやっていきたい場合を考えてみます。
まず、業務イメージです。「上流工程では、顧客の課題をヒアリングした上で、それをどうシステムで解決するかを考えることが必要です。」がざっくりとした業務イメージですね。
そして、これまで下流工程を経験されてきた方であれば、設計書やソースコードを見れば、システムの仕様をある程度は理解できると思いますから、「既存システムの仕様、設計を読み取ることで、既存システムの改修だけで解決できるか否かの判断を行うことができます。」という内容が、経験をどう生かせるかの回答例として考えられます。
ちなみに、別業界に挑戦したい場合も同じです。
「チャレンジしたい業界に興味がある」だけでは、面接官もその方がどれだけ本気でその業界に興味があり、今後関わっていきたいかが判断できません。そのため「●●業界に興味がある」だけではなく、その業界のコアとなる業務を知り、その業界が抱えている課題を想像し、その業界のどういった課題に対しどのように貢献していきたいか、貢献できそうかを語れる必要があります。
企業から期待される人材になりましょう
ポテンシャル人材は、言い換えると、企業が業務を任せても大丈夫そうな人材、将来の成長にも期待できる人材、といえます。
ご経験が足りなくとも、業界や業務についてイメージを持っている、仕事を任せたら自分で考え動いてくれる等の期待を、企業に持っていただけるように準備をして面接に臨みましょう。