
新年がスタートして転職活動を開始したいという相談が今月は増えてきました。これから初めて転職活動をされる方もいると思いますので、今回は面接対策の基本中の基本である理論と感覚の話をしたいと思います。
面接での回答は感覚だけではなく理論も交えること
面接では面接官からの質問に回答していきますが、面接官はあなたの人生の分岐点について質問をすることが多いです。「なぜこの学校を選択したのですか?」「なぜ今の会社を選択したのですか?」「なぜ今の職種を選択したのですか?」「前回の転職理由は何ですか?」などですね。
一般的な質問ですので想定されている方も多いと思いますが、この質問で面接官が何を確認したいのかを想像することが大切です。これらの質問の意図の1つとして、人生の分岐点においてあなたがどう考えどう決断したのかを確認している場合があります。
例えば、「なぜ今の会社を選択したのですか?」の質問に対して「面接官の人柄が良かったから」という回答をされる方もいます。これは決して悪い回答ではないのですが、この回答だけですと感覚的な説明だけになってしまっています。
人生において最後の最後は直感や感覚で決断するということは多々ありますが、毎回最初から最後まで直感や感覚だけで決断をするというのは、後戻りができない大きな分岐点では少し危険ですし、ビジネスシーンでも重要なディールを任せることに不安を持たれてしまうので、残念ながら面接ではお見送りになってしまう確率が高くなってしまいます。つまり、感覚だけではなく理論も交えて回答する必要があります。
具体的には、「今の会社は東京だけではなく私の地元にも支社があり、将来的に親の介護をする必要になった際にも長期的に勤務ができる点と、携わる技術が〇〇であるために自分の目指したいキャリアと親和性がありました。加えて、同じような同業他社の選考も受けたのですが、面接官のお人柄が一番良かったので入社を決めました。」という感じですね。
この回答例では、前半部分では理論的な判断理由を話し、最後の補足で感覚的な判断理由を話しています。この様な回答を面接中の全ての質問で意識していく必要があります。こう考えると面接の準備ってすごく大変だと思いませんか?そう大変なのです。
ただ、これは面接での基本中の基本の1つで、この考え方ができていない人とそうでない人では面接官からの評価が大きく異なります。もし、既に転職活動をしていて書類選考は通過できているが面接が通過できないという人は、自分の回答が感覚だけの回答になっていないか振り返ってみると良いかもしれません。