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第1196章
2024/12/20

前向きだけが人生じゃない?!

早いもので私が担当する年内最後のコラムとなりました。初めての子育て、保育園の洗礼など、私は今年40歳になりましたが初体験の多い1年でした。皆さんはどの様な1年でしたでしょうか?

私が今年1年の中で出合った本の1つに「前向きに生きることに疲れたら読む本」があります。昨今は課題解決やノウハウ提供などのポジティブで前向きなビジネス本が多い中で、逆張りの脱力させられるタイトルが妙に気になって購入してしまいました。笑

目次には「人生はネガティブで当たり前」「生きる意味は見つけなくてもいい」「夢や希望がなくても人は生きていける」「人脈も友だちも要らない」などというワードが並んでいて、目次を見ただけでもクスっと笑ってしまうのですが、読んでいるとどこか納得感のある気持ちにさせられます。

例えば「人生はネガティブで当たり前」では、「ネガティブや上手くいかないという言葉を自分に貼りつけた時点で安心して、ネガティブや上手くいかないことの根本的な中身を考えることを忘れていませんか?」などと核心を突いてきます。

社会生活ではどうしても競争や比較が発生しますので「ポジティブな自分でいたい」「弱い自分を見せたくない」「自分を良く見せたい」などと頑張らなければならないことは多々あり、頑張ることは成長に繋がる大切な経験でもある一方で、多くの人にとってはそれが疲労やストレスの原因になっていることも多いのではないでしょうか。

そんな時は一度立ち止まって、少しだけ頑張ることを休んでみてはいかがでしょうか。それによって自分が何をしたいのか、今後どの様な人生を送りたいのかを俯瞰して考えることができるかもしれません。その結果、何も考えずに我慢して頑張り続けていた場合よりも物事が上手く進むことがあるかもです。

周囲に対して自分からネガティブを前面に出すことは周りの人に迷惑なので私はしませんが、1人の時にネガティブなことを冷静かつ客観的に考え、それを今後の糧としてポジティブに捉えていくことも大切な時間だと私は考えています。

もうすぐ年末年始で長期休暇の方も多いのではないでしょうか。ちょうど頑張ることを休める時期でもありますね。色々と予定を積み込んで刺激的な時間を過ごすことも良いと思いますが、1日だけでも日々の忙しい日常を少し忘れ、電子機器からも少し距離を置き、実家の部屋などでゴロゴロしながらストレスという言葉も知らなかった子供時代を振り返り、ノスタルジーに浸りながら今後の自分の人生を静かに考えてみるのもいかがでしょうか?

今年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

筆者 南條 充
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