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第1183章
2024/09/20

社内SEからSIerへの転職が増えている理由

SIerが事業会社側に行きたいというのはこれまでもよくありましたが、最近は社内SEからSIerへ行きたいという方にお会いすることも増えてきました。キャリアチェンジになるものの、ある程度技術を経験していればSIerへの転職は可能ですし、事業会社だからこそ持っている業務知識を評価されて入社されている方もいます。DX、自動化、AI活用、内製化でのシステム開発などなど、事業会社でIT人材が活躍する機会が増えているからこそ、もっと挑戦したいという事でSIerへの転職を志す方が増えているのではと思っています。今回は具体的にどのような理由で転職された方がいるかをまとめてみました。

まずは、「どこでも通用するITスキルを獲得したい!」という思いでのSIerへの挑戦です。
事業会社では、新規開発はSIerへ依頼し、自身はベンダーコントロールやレビューを担当するというケースが多いです。日々の運用は自ら行うものの、内製化にも限界があるため、新規開発や規模の大きな改修などはスキルのある社外のSIerに任せることが多いです。
社内SEとしてベンダーコントロールも大事な仕事ではあるものの、会社ならではのお作法が多く、また、開発は社外に任せるため技術力を付けることも難しく、今の経験が外に出た時にどれだけ通用するのかというのは悩む方が多いようです。そんな時に、開発を請負っているSIerのSEがどんどん技術力を高めているところを見て、自分自身もSIerでスキルを付けたいと思うようになりSIerに挑戦されています。
事業会社で培ってきた業務知識やマネジメント力はSIerでも生かすことが可能です。面接ではどれだけ技術ができるかがポイントになりますので、業務で技術まで踏み込んで対応してきたことや自己研鑽があればしっかりとアピールしましょう。

次に、「現職ではIT以外の部署へ異動になってしまうため、ずっとSEを続けたいから転職する!」ということでSIerを選ぶ人も居ます。
事業会社の中ではローテーションが定期的にある場合があり、せっかくSEを経験できたのに異動でITと関係ない部署に行く事になってしまうというケースがあります。ジェネラリストになってほしいと考えている事業会社では致し方ない異動ですよね。たまたま社内SEに配属になったという人の中でも、「IT面白い!もっとやりたい!」となった場合はSEをやり続けるためにSIerへ転職されています。

最後は、「社内SEをやってみたけどやっぱりSIerが向いていた!」というケースです。
SIerと社内SEを両方やってみたけどやっぱりSIerの方が合っていたなと思って戻る方も意外と一定数いらっしゃいます。理由は皆さん様々ですが、事業会社の特定のシステムではなく色んなシステムに触れたい、運用メインでは無く新規開発をやりたい、もう一度自分で開発したい、そういう思いでSIerに戻る方もいらっしゃいます。

今回はよくある3つのケースをご紹介しました。社内SEの方はSIerに興味がありつつも漠然と不安があるかもしれません。同じSIerであっても企業によって組織や社風は違っていて、転職を希望する人それぞれにとって安心して挑戦できる会社は異なります。是非コンサルタントに相談してみてください。

筆者 古川 珠里
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