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第1173章
2024/07/05

ITコンサルタントの役割と企業・求人の選び方

ITコンサルタントは、SEからキャリアップを考える方の多くが希望されるキャリアです。弊社でも、SEからITコンサルタントへキャリアアップするためのご支援を幾度もして参りました。
しかし、転職者の方の中には、ITコンサルタントの仕事がどういうものかをあまり理解されないまま、漠然とキャリアアップ=コンサルタントと考え、希望されている方も多い印象です。
そのため、今回は、今後のキャリアとしてITコンサルタント検討されている方向けに、とても簡単ではありますが、ITコンサルタントの役割と企業・求人の選び方を解説します。

ITコンサルタントの役割は沢山!

ITコンサルタントの役割は、想像以上に沢山あります。
いまいま思いつく限りでITコンサルタントの仕事内容を箇条書きで書きましたが、極論、ITコンサルタントはITに関わる事を上から下まで何でもやる職種です。

  • 顧客企業の経営戦略と紐づけた、IT戦略・ロードマップ策定
  • 現状の業務やシステムの課題分析
  • 現状分析結果からの、IT戦略実行計画立案
  • IT組織・人材の整備、チェンジマネジメント
  • 経営戦略・IT戦略を踏まえてのエンタープライズ・アーキテクチャ企画・構想策定
  • 新技術の動向調査・利用可否および利用方法検討
  • システム開発プロジェクトの企画・調達(RFI/RFP対応)
  • 外部委託先選定
  • プロジェクトマネジメント
  • 運用プロセス標準化
  • 障害・災害対策、ガバナンス対応(システム監査、内部統制、セキュリティ対応等)

更に「IT組織・人材の整備、チェンジマネジメント」では、お客様次第で、お客様内のシステムを実際に利用するユーザー且つITに疎い方、苦手と思っている方に、IT導入によるメリットを伝え、導入に前向きになって頂くためのセミナー等の開催も、ITコンサルタントが担当する事もあります。

一人が全て出来る必要はない

とはいえ、ITコンサルタント全員が、上記全ての役割を出来ているかというと、そうではありません。ITコンサルタント一人一人にも得意領域があり、それぞれの得意領域を活かして活躍しています。
そのため、同じITコンサルタントというカテゴリの中でも、戦略部分に特化している方もいれば、アーキテクトに特化している方、プロジェクト管理に特化している方もいるというのが現実です。

故に、「ITコンサルタント」という名の求人が世の中にいくつもありますが、仕事内容を見てみると、先述したITコンサルタントの仕事内容のうち、全てを幅広くやっている企業もあれば、いずれかあるいは一つに強みを持ち、ITコンサルタントの役割を担っている企業もあるわけです。

漠然と「ITコンサルタントになりたい」での応募は危険

そのため、漠然とITコンサルタントになりたいという思いで、「ITコンサルタント」という名の求人にいくつも応募してしまうのは危険です。

ITコンサルタントの役割は多岐にわたるが故に、企業・求人によってITコンサルタントが担う役割が異なりますから、ITコンサルタントになるにあたって、何に強みを持ちたいのかを明確化し、それに合った企業・求人を選びましょう。

そうでないと、書類選考が通過しても面接で企業が期待するITコンサルタントとしての役割と乖離のあるキャリアプランを話してしまう事に繋がりますし、内定・入社になったとしても、当初思い描いていたITコンサルタントになれない可能性もありますので。

前述したITコンサルタントの仕事内容を参考に、どれに近い経験をしてきたのか、そこからどのような仕事に拡張させていきたいのかを考え、それに即した求人かどうかで、応募するかどうかを決めて頂きたいと思います。

筆者 明神 江里子
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