2023年が始まって早半月が経過しました。1年の中でも1月はすぐ去っていきますね…こうしてあっという間に歳を取ってしまうんだなと年々実感しておりますが、社会人の1年って本当にはやいですよね。学生の時は1年ごとに学年が上がったり節目があったので、今年はこれを頑張る!と具体的な目標をイメージしやすかった気がします。ただ社会人になるとなんとなく気づいたら1年が終わってしまい「今年も終わってしまった~」と後悔し、次の日にはその後悔も忘れ去り忙しい日々を過ごしている感覚がございます。こんな私と同じような状況に陥った方も少なくはないのではないでしょうか。
そこで今日は私が実践している【今年の目標の立て方】をご紹介したいと思います。1月という年の初めの今このタイミングで改めて自分と向き合い、2023年を有意義に過ごすきっかけになれば幸いです。
まずは去年を振り返る
前回のコラムでは、私の自己紹介をさせていただきました。そこでは「ありたい姿」というのを自分への問いかけ、ジャーナリングを通して見つけ、その上で自分が本当に叶えたいキャリアというのを具体化していったというお話しをさせていただきました。今回の目標決めも同じように、紙とペンを用意していただき、思い立ったことを書きながら進めていただけると良いと思います。
今年の目標を立てるにあたってまず初めにしていただきたいのは、「去年の振り返り」です。あっという間に過ぎ去ってしまった1年を、改めて振り返っていただくことで、新たな気づきを見つけていきましょう。
まずは1年の出来事を時系列で振り返っていただければと思います。1カ月ごとに、となると少し思い出すのが難しいので3カ月ごと、4半期単位で私は振り返っています。ここで大事なのはその時期にあったできごとを振り返るだけではなく、その時の”感情”も振り返っていただくことです。
振り返るにも、目標を立てるにも大事なことは【感情面】だと思っています。自分がどんな時に、どんな感情になるのか、これを知ることは自分という人間を知る意味で非常に重要になってきます。
「1~3月はこんなことがあって、こんな感情になった」というのを1年を通して振り返ってみると、当時は何の気なしに過ごしていて気づいたら終わっていたなと思ってた時間も「あの時にあんな感情になってたということは、きっとこういう意義があったんだな」と、少し自分を肯定することもできると思います。
時系列で振り返った次は、年単位での振り返りです。1年を通して、
- 良かったこと
- もう少しがんばれたこと
- 変化したこと
- 感謝したこと
というような内容で振り返ってみてください。こうして出来事だけではなく、自分の感情面の変化の振り返りを細かく実施することで、どんな1年だったかというのが具体的に思い起こせ、自分が本当に思っていることを見つけることもできると思います。
1年後の理想状態から、今年の目標を考える(ゴールからの逆算)
そうして振り返りをしてみた後は、いよいよ今年の目標を立てていきます。このときに大事なことは【1年後の理想の自分を想像する】ことです。
今年は○○を達成するぞ!○○の資格試験をとるぞ!というような具体的な目標を立てることも重要です。ただ、なかなか具体的にこれを絶対やりたいという内容が思いつかない人もいらっしゃいますよね。
そこで大事になってくるのが”1年後の理想の自分”です。
どういうことか、より分かりやすく考えていただくために実際の私の今年の目標の立て方を少しご紹介したいと思います。
例えば私の場合は1年後の理想の自分を「自分に自信をもっていること」と定めています。これは去年の振り返りをした際に、他人と比較してしまって自分が劣っていると感じてしまったことが多かったり、不安になることが多かったなと思い考えた理想です。
私は自分に自信をもつためには、自分と向き合いきることが大事だなと考えました。そうすることで、自分の強みがわかったり、自分らしさを確立することができるな、と。これが私の人生において、この1年の意味にしたいなと思っています。
そのため(自分らしさを確立するため)にできる、一番の身近なアクションとして「毎日5分でいいから自分と向き合う時間を作ること」を設定しました。これが私の中の2023年の軸となる目標です。すごく小さな目標のように聞こえるかもしれませんが、これでいいのです。
実際、毎日寝る前の5分間は自分と向き合う時間にしており、今日あったできごとや自分が思っていることを書き出し、その時の感情や気づいたことを思い出しているうちに、知らなかった自分自身にも出会うことができています。きっとこれを続けることで、自分らしさとは何かが見えてきて、自信をもつことができるのではないかなとワクワクしています。
と、少し私の話に脱線してしまいましたが…
このように理想から逆算をすると、今年の目標がだんだんと具体的に見えてくるということです。
私はこの軸となる目標に加えて、「仕事」「プライベート」「暮らし」の3項目で、より具体的な達成目標も一緒に考えました。ここまで具体的に定められると、より次の一歩が明確になりますね。
目標の立て方は、キャリアプランの考え方にも応用できる
こうして自分の感情ということに重きを置き振り返り、それを基に目標を考えることで、自分自身を知ったうえで未来をイメージすることができます。実はこれ、転職活動において重要な「キャリアプラン」を考えることにも通ずるものがあると思っています。
キャリアとなると1年だけではなく、遠い将来がゴールですよね。例えばゴールを定年後の自分と定め、定年後どんな姿になっている自分が理想か、どんな感情になっていたいか、ということを想像してみてください。これは今年の目標のように1年ではなく何十年も先のことなので、なかなかイメージできないかもしれません… ただ理想を考えるだけなので、想像でいいのです。考えることが重要だと思います。
そうして理想を考えることで、じゃあ具体的には1年後にこれをやって、3年後にはこうなっていたいなと、徐々に具体的なところへ落とし込むことができますし、そうしてゴールから定めたキャリアプランというのは自分の中でも”納得性”があるものが出来上がるでしょう。
キャリアプランというのは年次を重ね様々な経験をしていくにつれ、変わっていっても良いものだと思います。ただ自分の理想を考える、自分がどんな人間なのかを考えるということは、充実した日々を過ごすためにも、また転職活動においても重要なポイントになります。ですので、ぜひこの機会にゆっくりと時間をとって、自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか?