SNSが普及し、TVや雑誌に出るようなメディアの方だけでなく、一般の方であってもバズったり炎上したり、ニュースに取り上げられる等で有名になってしまう事も増えてきました。今や小中高の授業、新卒入社の研修でもSNSの取り扱いについての時間が設けられています。
恐らくこの記事を読んでいる方の中で、SNSを何一つやっていないという方はほとんどいないのではないでしょうか。
今回は、そんな私たちの日常に溶け込んでいるSNSが転職活動において、どう影響を及ぼすかをお話しします。
そもそも企業は転職者のSNSをチェックするのか
結論からお伝えすると、アカウントを一般公開している場合、選考企業には自分のSNSは全て見られていると思って頂く方が無難です。
職業安定法上、採用活動において、人種、思想信条などの個人情報を収集することは原則認めていませんが、転職者の同意があれば収集が可能です。実際、最近では、応募や面接に当たって、個人情報を採用活動において収集することを転職者に承諾を得る企業も増えています。
また、極論ではありますが、一般公開されているアカウントの場合、SNS上に発信した内容は、どこの誰に見られても問題ないと判断して公開されているわけですから、何かをきっかけに企業側が転職者のSNSを見つけてしまったとしても、企業だけを責めることは難しいです。
SNS上の発信が選考結果に影響するか
では、企業にSNSを見られた場合、選考に何か影響があるのか?でいうと、全くないとは言えません。
冒頭にお伝えした通り、最近では一般の方もSNSの発信をきっかけにメディアに取り上げられてトラブルに発展するケースもあり、また、5年前や10年前の過去の発信が元となって炎上するというケースもあります。
そして企業は今後の企業活動、既存従業員を守るため、企業活動に悪い影響を及ぼす可能性はないか、新しく入社される方が既存社員とコンフリクトを起こす可能性はないかといった観点でも採用を検討する必要がありますので、やはり慎重にならざるを得ない時はあると想像できます。
ただ、あくまでアカウントを一般公開、且つ本人だと分かるようにしている場合にのみ起こりうる事象ですから、アカウントを非公開にしたり、公開している場合でもアカウント名を本人と分からないようにしていれば、特に悪い影響はないでしょう。
SNS上での発信は良い結果も生み出すこともある
また、SNS上での発信が選考に良い結果を生むこともあります。
例えば、自己研鑽としてアプリ開発をしていたとして、その経過等を発信していた場合には、開発意欲のある自走力の高い方、特に若手の方の場合は、業務経験が少なくてもポテンシャルのある方と評価いただける可能性が高いです。
あるいは過去、SNSをきっかけに何かのイベントへの登壇等もされていれば、企業的には発信力があり、入社してくれれば企業に関する宣伝効果を生む人材だと思ってくれるかもしれません。
SNSは上手く活用しよう!
採用活動において、人種、思想信条等を元に選考結果を変えることは原則NGであり、もちろんSNS上で何を発信するかは個人の自由です。
ですが、一度ネット上に発信した内容の取り消しは困難であり、発信した内容が良くも悪くも自身の生活に影響しやすい時代ですから、出来れば自分にとって良い結果を生み出せるよう上手く活用していきたいところですね。