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第1075章
2022/06/10

真面目なだけではキャリアアップが難しい?

「2次請けから1次請けSIerへキャリアアップをしたい。」
こういう方をご支援することがありますが、成功させる方もいれば難しい方もいらっしゃいます。一生懸命に真面目に仕事をする事は大切ですが、それだけで1次請けに評価されることは難しいなぁと思っています。成功する人と苦労する人の傾向があるなと思いましたので、2人の方を例にしてコラムを書きました。

・1次請けSIerへのキャリアアップをスムーズに成功させたAさん
商流としては2次請けという立場だったものの、1次請けの企業から信頼を得て、本来1次請けがやっているような提案やマネジメントも任されていました。時にはユーザから直接話を聞いて、自ら代替案を出したり、試行錯誤をしながら自身で決めるという事もやっていました。2次請けなので1次請け特有の仕事で出来ていない部分もありましたが、1次請けの仕事まで食い込んで動いている事が高評価。複数企業から内定を得て、転職することができました。

・1次請けSIerへのキャリアアップに苦戦したBさん
とても真面目で仕事に一生懸命、印象の良かったBさん。
自分の立場を2次請けだとわきまえ、1次請けの仕事と自分の仕事を切り分けていて、1次請けから要望を受けたものをとにかく正しく着実に作るという事をしていました。期限も品質も問題ナシ、責務を全うするBさんは1次請けの方から非常に評価が高かったため、自信をもって仕事に取り組み、その後も着実に業務をこなしていました。

実はこの方は、1次請けSIerへの転職は非常に苦戦してしまいます。

2次請けとしては非常に優秀なのですが、1次請けとしての仕事経験が少ないと判断をされています。知らず知らずのうちに、指示を受けて着実に作るという受け身姿勢が身につきすぎていて、指示を出す側の1次請けの仕事とはGAPが大きい、2次請けのままで良いのではというフィードバックが来てしまいました。

2次請けや3次請けにいて、上流工程やリーダーを目指すために1次請けに行こうという方はいらっしゃると思います。私としても、今の会社で出来る事に限界があるのであれば、転職をする事でキャリアアップを掴んでいただきたいなぁと思っています。

ただ、中途採用は即戦力を求めての採用なので、キャリアアップを叶えるためには転職先の仕事を一部でもやっていないと難しいというのがあります。今からでも遅くないので、1次請けの方の仕事を観察して、自分だったらどう動くかなというのを想像したり、出来れば機会をもらって、1次請けの方の仕事を巻き取ったりといった行動を起こしてみてください。
この姿勢があるか無いかで、転職活動の結果が大きく変わります。

筆者 古川 珠里
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