転職活動を続けてきてようやく勝ち取った内定。その内定を辞退するか、受諾するのか、悩みますよね。元々希望していた企業であっても、オファー内容が良かったとしても、人生のターニングポイントであることは間違いないのが転職ですから、最後の一歩を踏み出せないという場合は多いと思います。
そんな時にどうやって決断をすれば良いかについて今回は書いていきます。
結論としては「悩みに悩んだのであれば、後はポジティブに直観で選べ!」です。簡単なように見えますが、「そもそもどうやって悩めば良いか?」が分からない場合も多いと思いますので、今回は3ステップに分けてみました。
1. ステップ1:初期の転職理由に戻れ
「内定」と言われると誰しも嬉しいものです。
またオファー面談などを企業が実施してくれることもあり、そうなると企業も「是非来て!」と全力Welcomeモードになることが多いです。
ここで流されず、一度冷静に考えないと後々後悔することになりかねないため、まず立ち戻って考えるべきなのが初期の転職理由です。
つまり「エージェントとの面談時に思っていた転職理由」「転職をしようと思ったきっかけ」です。
実際に面接に入ると、うまく建前なども含めて話している部分、オブラートに隠している部分などがあったと思います。
そのオブラートは一旦捨て去りましょう。
建前も何もかも捨てた本音、根幹の理由を思い返してみてください。
例えば「年収が上がらない」でも良いでしょうし、「残業時間が多すぎる」でも「運用保守が多くてつまらない」でも良いです。
我々も面接時には「同じことを言うにもポジティブに、ちゃんと思いが伝わるように言いましょう」ということや「業務内容に関しての転職理由もちゃんと持っておきましょう」といったアドバイスを立場上せざるを得ないところがありますが、一旦そういうものも捨て去った本音に戻ってみてください。
戻ってみたら、その転職理由の第一優先度を満たすかどうかを考えてみましょう。
満たしているのであれば第一ステップとしてはクリアです。
2. ステップ2:一度全力でネガティブに考えてみよ
次に、今までの応募から調整、一次面接、二次面接、オファー面談などで「あれ?」と違和感を感じたところを思い返してみてください。
※思い返すためにも、今までの面接などで感じた感想などは都度メモをしておくことをお勧めします。
通常内定が出ると、すべてを良いように考えてしまいがちです。
だからこそ、一度ネガティブに考えるのも重要です。
例えばA~C社3社で悩んだ時に、それぞれ以下懸念を持ったとしましょう。
A社. オファー面談で忙しさについては平均残業20hと言っていたけどちょっと言いにくそうだったな
B社. 自分がやりたい3つの業務に関して、3つとも「やれる」と言っていたけど2つ目に関しては具体性が無くいつできるか分からなかったな
C社. 面接日程調整や期限などもカチっとしていてこちらの希望は通らなかったな
このときに「一度全力でネガティブに考える」とは以下のようなことです。
A社に入った場合、残業20hは超えるかもしれない。予想以上に忙しくてもやっていけるか?
B社に入った場合、2つ目の業務はやれない可能性が高い。それでも耐えられるか?
C社に入った場合、きっと都度の申請なども固く、融通は利かないだろう。その風土で良いか?
その中で「耐えられる」と思ったところに決めると後悔が少ないです。
変にすべてを期待して入ってしまうと、入社後に
A社「残業20hって言っていたのに結構超えるじゃん。。」
B社「やれるって聞いてた業務なのに全然現実的な計画がないじゃん。。」
C社「風土がカチカチ過ぎて業務外のことに時間がとられすぎるじゃん。。」
と思ってしまい短期離職に繋がってしまいかねません。
逆に覚悟の上で入っていれば
A社「ま、残業は20h超えると思ってたし別に業務は楽しいから良いかな」
B社「2つ目の業務をやるには時間がかかるけど、1つ目と3つ目が出来ているから良いかな、将来的には出来るかもしれないし」
C社「風土は予想以上に固いけど、だからこそ統制も取れていてしっかり評価もされそうだから着実にやろう」
と考えられるかもしれません。
この懸念が杞憂であったならばそもそも問題ないですし、出てきたとしても問題ないと思えることであれば、入社後最初の壁にぶち当たったときに耐えられる可能性が高いためです。
「一度懸念点を洗い出し、その懸念が実際に入社後出てきたと仮定して、耐えられるものかどうか」を考えた方が良いということです。
3. ステップ3:最後の最後はポジティブに戻って決断せよ
ここまでの2ステップで各社に対して転職理由を満たすかどうかと、ネガティブに懸念も洗いつくしたものと思います。
ただ、最後の最後はネガティブに考えたまま決めてはいけません。
そもそもここまで悩んでいるということは各社「行きたい」と思える企業群だったはずです。
そうでなければ内定が出る前に辞退をしているかもしれませんし、本気度が低いということでそもそも内定を勝ち取れてない可能性もあります。
立派に内定を勝ち取り「比較」しているということは、少なくても「行きたい」と思える企業群だったことは間違いありません。
そうであれば、最後の最後はポジティブに、
「この懸念があっても入りたい!」
「たとえ懸念が出てきたとしても後悔はない!」
「どうなってもこの仕事がしたい!この人と働きたい!」
といった思いで決断するとよい、と私は思います。
そうです、「直観」です。
悩んだ上で答えが出ないならば最後は直観です。
(悩まずに直観で決めるのはダメです)
最後の最後決断するのは、家族でも無ければ転職エージェントでもなければ友人知人でもありません。
あなた自身です。
安易に決めるわけでなく、この3ステップを踏んだ上での決断であれば、その決断に間違いはありません。
最後の最後決めきれない、どうやって比較すればいいのか分からない、という場合の参考になれば幸いです。
<ジャパ>