履歴書は名前や学歴・職歴を伝える自己紹介資料のようなものです。職務内容を詳しく記載する職務経歴書と比べると割と短い時間で作成できますが、最終チェックをしていると記載ミスを見つけることも多くあります。自分自身を伝える大事な資料だからこそ、完璧な書類として企業に提出していただきたいと思い、今回は履歴書提出前の最終チェックポイントをまとめました。
転職理由が妥当かどうか
転職理由は、書き方次第で選考官の印象を大きく左右するため、とても重要です。
転職理由が妥当かどうかは、自分が選考官になったつもりで客観的に見て、採用したいと思える人の言葉かどうかを想像してみましょう。転職への気持ちが強すぎると現職をネガティブに書きすぎているケースがあり、それは良く無いため注意が必要です。基本的には、業務内容やキャリアに関する内容にするのがオススメで、また、短期転職をイメージさせるような記載ではないこと=長期的に働いてくれるイメージが湧くような記載にしてください。
ちょっと嫌なことがあったらまた辞めてしまいそうだな、と思われてしまうと短期転職懸念になってしまいます。社内異動も検討したけれどそれが叶わずやむを得ずの転職、であったり、2次請けから1次請けへのキャリアアップなどであれば、転職理由として納得感があります。転職理由は多少長くても良いので、懸念を抱かれないように丁寧に書きましょう。
記載ミス(誤字や脱字)が無いか
意外と多いのが記載ミスです。多少は良いのではと思うかもしれませんが、シビアな企業は誤字脱字が大きなマイナスになり、書類選考結果に響くこともあります。ここでミスをしてはもったいないので慎重に最終チェックをしてください。
※よくある記載ミス
- 大学の学部や学科名が間違っている。正式名称を記載しましょう。
- 入学卒業・入社退職の年月が間違えている。
- ”株式会社”の位置の間違い。前株と後株を間違えていることがあります。
- 郵便番号が間違っている。引越し前の郵便番号になっていないか確認してください。
- 年齢が間違っている。誕生日前後の転職活動では注意してください。
- 資格名称が間違っている。正式名称を書くのが基本です。
などなど。
資格を漏らさず書いているか
IT職種での採用において、これまでどれだけ自己研鑽をしてきたかは重要なチェックポイントになります。そのため、これまで取得してきた資格は漏らさずに、枠が足りない場合は枠を増やしてでも全て記載するようにしてください。
よくあるのが、基礎資格と応用資格を両方取った場合に応用資格のみ記載していることがあります。これはダメではないのですが、できれば基礎資格も書きましょう。スキルがどれだけあるかの証明だけではなく、継続的な学習もアピールになるため、継続的に資格を取ってきたことを伝えていただいた方が良いためです。
現年収が合っているか
現年収が合っているかも最終チェックが必要です。基本的には源泉徴収票に記載の金額を書いていただくのが安心です。ただ、今年に入って大きく年収が上がったなど、去年と大きく金額が異なる場合には、今年の見込み金額もセットで書いていただくのが良いです。また住宅手当など年収に含まれないけれどプラスで貰っているというものがあれば、それも必ず補足で書くようにしてください。
現年収も考慮して選考を進めるケースが多く、この金額が間違っているとオファーの段階で重大な問題になることもあり、必ず最終チェックをしてください。
希望年収が妥当かどうか
できる限り高い年収が欲しい、という方も、履歴書に書いている年収が客観的に見て妥当かどうかは最終チェックしましょう。書類選考段階でも、企業からその金額は出せないと判断されてしまうと、金額が合わないという理由でお見送りになることもあるためです。
「最低○○万円~希望△△万円」のような形で幅を持たせて記載するのも1つの手です。
今回は履歴書の最終チェックポイントを記載しました。企業に完璧な書類を提出できるよう、履歴書を応募版として確定する前に慎重に最終チェックをしましょう。