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第1155章
2024/02/22

リファレンスチェックって何?

最近、選考中にリファレンスチェックを行う企業が増えてきました。
リファレンスチェックとは、転職者の職務経歴書や面接内容が合っているかどうかを、第三者を通じて確認する事です。具体的には、企業が、転職者の上司もしくは同僚などに転職者の評価を依頼し、その評価を選考材料の一部にします。依頼する相手は転職者が選ぶことができ、現職の同僚や上司や仕事で関わりのある他社の社員などです。転職経験者の場合は前職の同僚や上司に依頼するケースもあります。
今回は、企業がリファレンスチェックを導入している理由と、注意するべきポイントをお伝えします。

企業がリファレンスチェックを導入している理由

企業は、転職者のスキルや特性に合った仕事を任せたいと思っています。そのためには、転職者のスキルを正確にGAPなく把握する必要があり、リファレンスチェックを導入しています。通常、転職者のスキルは、応募書類と面接回答でしか得ることができませんが、リファレンスチェック活用して第三者の視点での評価を加える事で、より正確に本当の転職者の姿をイメージすることができます。
例えば、面接で「コミュニケーションが好きで顧客折衝が得意です。」と回答している人が、上司からの評価としては「話が分かりづらいことがある」「顧客対応は経験が浅い」だとすれば、入社後暫くはフォローしながら様子を見ようという判断になるかもしれません。
また、稀なケースではありますが、あまりにも自己評価と他己評価に大きなGAPが見受けられたり、本人の申告内容に虚偽がみられる場合には、採用そのものを再検討という可能性もあります。

転職者が注意するべきポイント

信頼できる人に頼みましょう。リファレンスチェックの内容だけで、大きく選考結果が変わるケースは稀ですが、選考材料の一部にはなりますので、きちんと自分自身の事を知ってくれていて、且つポジティブに思ってもらえている方に依頼をしてください。質問項目は良い面を聞くような質問だけではなく、苦手な事や弱みなどネガティブなものもあります。ネガティブな質問に対しても、上手く回答できる方にお願いしましょう。
また、リファレンスチェックを依頼すると相手に転職活動をしている事が伝わりますので、伝わっても大丈夫な人を選んでいただくのも重要です。現職の人に依頼する場合には、誰に頼むかは慎重に検討しましょう。また、複数の企業を経験している場合には、前職の同僚や上司にお願いするのも検討してください。

最後に

リファレンスチェックと聞くと何となく怖さを感じてしまうかもしれません。ただ、企業としては、転職者の事をきちんと知りたいと思って実施している事ですので、信頼できる人に依頼すれば基本的に問題はありません。面接ではアピールできなかったことを第三者が企業に伝えてくれることで、場合によってはアピールにも繋がります。依頼する側も依頼を受けた側も手間がかかるものですし、選考中に行われるため期限がタイトなケースも多いのですが、注意するポイントを踏まえた上で落ち着いて対応しましょう。
依頼する人が居ない場合など進め方で悩む場合には、担当のコンサルタントにご相談ください。

筆者 古川 珠里
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