SEを求める多くの企業が絶対的条件として挙げるのが「コミュニケーション力」ですが、それでは、「SEに求められるコミュニケーション力」とはどういう能力なのでしょうか?これまでお会いしたIT企業採用担当者方々の声から、まとめてみました。
- 聞く能力=顧客から要件をヒアリングし、内在する問題点や要所を効率よく正確に引き出す力。
- 表現力=技術的な知識のない相手に対しても、平易な言葉で開発サイドの状況、システム仕様をきちんと説明する力
- 交渉する力=納期、コスト、技術的問題点等、双方納得の形で落とし込める力
- ビジネス力=企業人としての洗練されたビジネスマナーを実践できる力、経済社会や、広く全般に関心をもち、企業人としての感性を備えている
- 人間力=同僚、外注会社、および顧客等の仕事を進める上で関わる人から信頼される人物であるか
30分程度の面接でも、実は上記の能力については、かなりの精度で判断することができます。面接では「話す内容」だけではなく、「きちんと聞くことができているか」、「自分の考えを論理的にわかりやすく話すことができるか」、「ビジネスマンとしてお客様との最前面に出して恥ずかしくない人物か」、「仲間として一緒に仕事をしたいと思うか」、等を基準に面接官はチェックしています。
いずれにせよ、このような「コミュニケーション力」は一朝一夕には身につかないものです。日頃から、自分に足りない能力、弱い部分を認識した上で、補う訓練を続けてください。