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第993章
2020/09/18

「興味のある技術」にどう答えるか ~問われているのは、仕事への意識~

面接でよくある質問

面接の場で、個人的に良い質問だと思っているのが「興味のある技術」についてです。この回答に悩む方もいらっしゃいますが、正直普段から意識されてないと回答が難しいかもしれません。IT業界で働かれている方なら釈迦に説法かとは思うのですが、今回は回答に窮してしまった方向けに、少しポイントを説明したいと思います。

流行に乗るだけではNG

以前この質問に対し、「Blockchain」と答えられた方がいました。Blockchain自体は悪い回答ではありません。ただ、Blockchainのどの点に興味があるのかを語れなければなりません。技術要素そのものに興味があるのか、サービスとしての概念にあるのか、ユーザーサイドの意識にあるのか。どの部分に惹かれているのが語れなければなりません。そして、それが自分の仕事にどうフィードバックされていくと感じるのか。ブレイクダウンして思いを語れなければ、それは興味のある技術とは言えないでしょう。単なる知っている情報程度と捉えられます。

そもそも完全に受け売りの言葉や、バズワードチックな流行語を安易に語るべきではありません。エンジニアでなくても、一般人からも聞けるような(ある意味純粋な)回答よりも、エンジニア/コンサルタントの目線から興味のある技術を回答する必要があります。

自分にとって興味ある技術を考える

つまり「自分にとって興味のある技術」であることが大事です。世の中でもてはやされている技術ではありません。スマホアプリ開発者の人と、会計システムコンサルタントの方では、興味のある技術はおそらく違うでしょう。自分の仕事に、自分の業界にどう生かせるのかという視点が重要なのです。そして、その技術を今後活用することで、システムがどう変わるか、サービスがどう変わるか、開発スタイルがどう変わるか。ポジティブな変化を見通した上で、興味のある技術を挙げたいところです。
また、直近の影響ではなくても、長期的に見れば応用対象や脅威となりうる技術でも構いません。概念としての考え方や、一つの技術からエコシステムとしての広がりなどを見据えたチョイスでも良いと思います。

その上で、当然その技術が今キテるものでなければなりません。既に世の中にすっかり浸透した言語や、既に他の技術に包含や代替されそうなものを挙げても本末転倒です。それらを踏まえた上でも、もしあなたが答えるべき技術が思いつかなければ、そして知らなければ、その時は調べるしかありません。

普段からのインプットが重要

ただ、Googleはあなたの仕事内容は知りません。その技術があなたの仕事にどう生かせるのかは、自分で考えるしかないのです。また、Googleは一般ユーザー向けの検索サイトで、IT業界やエンジニア向けではありません。そもそもGoogleが最適なツールなのか、自分に必要な情報ソースやメディアがどこにあるのか。そこから確認する必要があるのです。

なので、付け焼き刃では回答が出来ない質問なのです。普段から仕事をする上で、情報のアンテナと仕事への応用。その2点を意識しておく必要があります。

筆者 鈴木 裕行
コンサルタント実績
  • 紹介求人満足度 個人の部 第2位
    出典元
    株式会社リクルートキャリア リクナビNEXT
    対象期間
    2014年4月1日〜2014年9月30日
    調査名称
    第12回転職エージェントランキング
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