転職先を選ぶ際によくあるケース
私は、転職活動は基本的にキャリアアップであったり自分のやりたい仕事を得る為の手段だと考えています。現職から更にレベルの高いことに挑戦するであったり、現職ではどうしても実現できない事を転職によって実現させるといった形です。
これは私個人の考えですので、転職にはもっと様々な考え方があるでしょう。例えばご家族の転勤に伴うものであったり、またワークライフバランスを重視したといった考えも最近は増えている印象です。
様々な考え方で転職活動をするのは大いに結構だと思います。しかしながら、「あの企業に行きたいから転職活動をする」といったような企業名優先の考え方には少し注意が必要です。本日はそのお話をしたいと思います。
企業名優先の転職活動で注意すべき事
「〇〇社に行きたいと思っているので現在転職活動をしています。」といったご相談は、実はよく受ける相談の一つです。大体の場合は〇〇には大手有名企業の名前が入る事がほとんどです。弊社はIT・コンサルファーム中心のエージェントですので、大手ITベンダーや大手コンサルファームに行きたいから転職をするといった相談を実に多く受けます。勿論、企業名優先の転職活動を否定している訳ではございません。大手企業や有名企業に行けば年収や福利厚生も比較的良いものになりますし、魅力的に感じるのも当然と言えば当然です。しかしながら、こういった企業名や年収、福利厚生と言った面だけで転職先を判断する事は、キャリアと言う観点からあまりお勧めできません。
結論から申し上げると、企業選びの第一の軸はどういった業務に携わるのかといった転職先での業務内容にすべきだと思います。先にも申し上げた通り、転職の軸は人それぞれなので何を第一の軸にするかは人それぞれです。ただ、これまで様々な方のキャリアを見てきて、社名や待遇よりもやりたい事で転職先を選んでいる人の方が、より満足いくキャリアを歩んでいるように思えますし、やはり人生の満足度というのは「その人が携わっている事」に紐づくものだと、個人的には感じております。
企業名や待遇優先だと面接対策が大変
また、業務内容で転職先を選ぶメリットは他にもあります。それは、面接において顕著に現れます。
一度転職活動をご経験された方ならお分かりかと思いますが、面接においては業務内容に関する事がほとんどです。面接対策に関して本記事では言及しませんが、面接においてはどの企業も「どういったキャリア軸で転職活動をしているのか」であったり、「どういった業務軸で転職先を選んでいるのか」といった点を重視する事がほとんどです。逆に志望動機を聞かれて年収や待遇面を伝えるとかなりの割合で落とされてしまいますので、いずれにしても業務軸と言った観点から自身の転職理由や志望理由を組み立てる必要があるのです。その際に待遇面のみの理由しか持ち合わせていないと、その組み立てに非常に苦労しますし、付け焼刃の理論では面接で見抜かれてしまいますので、やはり早い段階からキャリア軸・業務軸といった観点を転職活動の中に取り入れたほうがよいでしょう。
業務内容を基点に
以上、今回の記事では社名や待遇のみで転職先を選ぶ事は注意が必要だという事をお伝えしました。そうはいってもやはり有名な企業には惹かれる部分もありますし、待遇面も一切無視すする訳にもいかないと思います。しかし上で説明してきたように、転職する際は是非とも「自分はこの先どういった事をやっていきたいか」といった考えを取りいれてみてください。そこで熟考して出た結論が、本当に望むキャリア、企業という事も充分に考えられます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。