転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

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デロイト トーマツ ノード合同会社(D.Node)

R.Nさん

目指すのは何でもこなせるフルスタックエンジニア デロイト トーマツ グループのエンジニアリング集団にジョイン

プロフィール
都内公立大学を卒業後、専門職大学院に進学し、通学中に中堅SIerに就職。同社ではWebアプリケーション開発に従事するとともに、クラウドなどネットワークの構築も経験。より高度な技術を身に付けるため転職を決意し、リーベルの支援を受けデロイト トーマツ ノード合同会社に入社。
大学では有機化学の基礎研究を行ってきた。同じ分野で大学院に進んだが、友人と一緒に参加した企業合同説明会でIT業界に興味を持った。その後IT業界に進む覚悟を決め、大学院を中退。
専門職大学院でITをイチから学び、通学中に中堅SIerにも就職。二足の草鞋を履いた生活がおよそ3年半続いた。
会社では様々なプロジェクトにアサインされた。元々勉強が好きでITも好き。新しい領域でも自ら技術も言語も積極的に学び、キャッチアップしていった。
そして、芽生えてきたのが、「もっと技術力を高めてフルスタックエンジニアになる」というキャリアビジョンをかなえること。加速させるためには転職が必要だ――。
リーベルの支援を受け、転職は見事に成就。3社から内定を獲得し、ハイレベルなエンジニアが揃うデロイト トーマツ ノード合同会社を新天地に選んだ。
まだIT業界では4年未満のキャリアながら、デロイト トーマツ グループのシステム会社への転職を果たせたのはなぜか。成功の秘訣を聞いてみた。

専門職大学院とエンジニアの二足の草鞋を履く

友人に誘われて参加したIT企業の合同説明会。IT業界を知るきっかけとなり、その後インターンシップも行った。ITは知れば知るほど面白さを実感する領域。選んだのは、学びながら働く独自のスタイルだった。

—— 大学ではどのような勉強をされていましたか。

Nさん:有機化学の基礎研究で、例えば蛍光物質を硫黄でつなげて映像を3Dで立体的に見せられる化合物を作ることなどを地道に行っていました。ただ、大学院にも進学したのですが、1人で研究室にこもって毎日実験を繰り返す生活が合わず、このままで良いのか…と悩んでいました。
どうしようかと思っていたところ、たまたま友人の誘いで参加したのがIT企業の合同説明会でした。そこで、聞いたIT業界の話や仕事の内容がとても面白くて。その後、インターンシップに参加するほどのめり込んでいったのです。そしてついに、IT業界でキャリアを歩む覚悟を決め、大学院も中退しました。さらに、もっとITを勉強したいと思い、専門職大学院の情報アーキテクチャコースに入学。中堅SIerの面接も受けて合格したため、昼間は会社で働き、夜は大学院で学ぶ二足の草鞋を履く生活が始まったのです。

—— 専門職大学院でITを学ぶというのは興味深い選択です。

Nさん:SIerでは現場で経験はできますが、技術に偏りが出たり、体系的に学ぶことが難しかったりする側面はあると思います。なので、基礎的な知見を網羅したいと思ったのが1点目。そしてもう1点は専門職大学院の学生の年齢層が40~50代が中心で高く、その特殊な環境に魅力を感じたことです。会社の役職でいえば課長や部長といった肩書の方たちと、学生というフラットな立場で切磋琢磨できる機会は他にはないと考え、通学することに決めたのです。

—— 大学院で学んだことは会社で役に立ちましたか。

Nさん:大学院でプログラミングの基礎をある程度学んでからの入社だったので、比較的早くキャッチアップできたと考えています。研修の内容も規定より1カ月前倒しできるほどのスピードでこなすことができました。また、それ以降も役立つことが多かったのですが、その話は後ほどしたいと思います。

—— 会社ではどのような案件にアサインされましたか。

Nさん:これが、本当に多種多様で幅広かったというのが実感です。最初は遅延しているプロジェクトのテスト要員として配置。3カ月で終えると、次に待っていたのは、顧客業務システムの開発で、ここで初めて本格的なプログラミングを実践しています。言語はJavaで触るのは初めてでしたが、元々勉強するのは好きな方なので、自宅で学びながらフォローしました。また、このプロジェクトではクライアントと話し合いながら画面を開発することも経験。画面はボタンの配置などでデザイン的なセンスも必要で、やり方は任されていたので、これも自力で調べながらスキルを身に付けていきました。こうして短期間で、様々な技術を学び、経験を積むことができ、幸先の良いスタートを切ることができました。

技術をとことん高めたい“思い”と“現実”とのギャップ

その後も短期間の案件にアサインされる日々が続く。時には社内の公募制度に応募し、新しい事業の開発に携わることもあった。だが、そうした毎日にも終止符が打たれる日が訪れる。どのような気持ちの変化があったのか。

—— 以後はどのようなプロジェクトに参画されましたか。

Nさん:AWS上にシステムを構築する案件です。ここでは、専門職大学院で学んだルーティングやネットワークセキュリティの知識が非常に役立ちました。また、車両管理システムの開発プロジェクトでは、未経験のスキルに対し、書籍を購入して自主学習したことで、開発のスピードアップに貢献しています。一方で、配膳ロボット管理プラットフォームのプロトタイプの開発では、参画にあたって部内で募集があり、自ら挙手して参加を決めています。設計からプロトタイプの開発を無事成功させ、このサービスは後に製品化され、新事業として展開される案件となっています。

—— いずれも1カ月、3カ月、5カ月など比較的短期間のプロジェクト。もっと腰を据えて長期の案件に関わりたい気持ちはありましたか。

Nさん:いいえ。私は常に新しい技術やシステムの構築を行いたいと思っているので、次から次へと全く異なる領域に携われることは、むしろ好都合でした。実は、仕事に関係なくても面白そうと思ったことはプライベートで勉強しています。「Udemy」という動画で技術を学べるオンラインプラットフォームがあり、そこでAndroidアプリに関して学習したこともあります。こうして積極的に勉強できる性格であることは、エンジニアとしての自分の強みだと思っています。

—— 直近では協力会社もいる案件でプロジェクトリーダー(PL)を経験されました。

Nさん:ここでは顧客と折衝、調整する力とスケジュール管理のスキルが身に付きました。協力会社の技術者の中には、ものすごくできる人もいれば、なかなかスピードが上がらない人もいて、当初、進行が遅れがちでした。そこで行ってみたのが、専門職大学院で学んだ「心理的安全性」のノウハウの実践です。私が自分のミスなどをあえて積極的に開示することで、心理的に報告や相談をしやすい空気を醸成。失敗も言い合えるようなチームにしていったのです。すると、メンバーの悩みやつまずきに早く気づくことができ、適切な対策が打てるようにチームが進化。その後は遅延が発生せず、進行がいたって順調に様変わりしました。

—— 専門職大学院での学びが仕事を補完し、机上の知識が現場で役立っている様子がうかがえます。

Nさん:その通りです。しかし、この時期、私のキャリアとしては一つの問題に直面していました。PLになってプロジェクト管理の比重が大きくなり、自ら手を動かして実装する機会が極端に少なくなってしまったのです。私は今27歳で、理想のキャリア形成として、30歳くらいまでは技術をとことん高め、インフラもモバイルアプリもサーバーサイドも画面側も、1から100まですべてこなせる”フルスタックエンジニア“になるのが目標。ですが、このままでは、今後も保守や管理業務が増え、その念願は遠のく一方になりそうな予感がありました。
ちょうどそんな時、専門職大学院を卒業する時期となり、1つの節目を迎えました。そこで、私は、これからはよりスピード感を持って自分のスキルを上げていこうと考え、転職して道を切り拓く決心を固めたのです。

「厳しい転職活動になる」との予想をどう覆したか

転職を志した時、脳裏に浮かんだのが、先に自社からの転職を成功させた先輩の存在だった。「もし転職を考えたらエージェントを紹介するから声をかけて」とも言われていた。その通りにまずは連絡を取ってみた。そして、そこで紹介されたのがリーベルだった。

—— リーベルを紹介され、面談をしました。第一印象は?

Nさん:最初は単に候補企業を挙げてくれるだけだと思っていました。しかし、実態は全く違っていました。私の仕事に対する考え方や目指すエンジニア像などを細かくヒアリングし、その意図をくみ取った上で適切な企業を挙げる、実に丁寧な対応だったのです。先輩も転職に成功していますし、支援は全面的にリーベルに任せようと、依頼をすることに決めたのです。

—— リーベルから提案された企業を見た時、率直にどう思いましたか。

Nさん:挙げられた企業から最終的に7社程度に絞って、その中から第1志望群として4社に応募することになったのですが、外資系大手コンサルティング会社や大手SIerなど誰もが知る大企業ばかり。中堅SIerでまだ4年未満の経験しかなく、大規模なプロジェクトも行ったことがない自分に「本当に受かるんだろうか」と思ったというのが正直なところです。厳しい転職活動になるのではないかと考えていたほどでした。

—— リーベルの担当者はどのように言ってましたか。

Nさん:逆にまだ4年目なので、ある程度ポテンシャルを見て採用の判断をしてくれる企業もあるとのことでした。ということは、面接でアピールすべきは、自分のポテンシャルの部分ということです。そこで、リーベルの担当者と相談し、私たちが重点ポイントとして訴求しようと考えたのが、「自主性」です。私はITが好きで、好きだからこそ、こんなことやあんなこともやりたいと思い、自ら勉強していく力があります。大学院で勉強したことを自らが実際に仕事で試してみるなど、積極的な面もあります。そうした点を訴え、ポテンシャルを感じてもらうことが、転職活動を勝ち抜く道だと考えたのです。

—— 実際の面接はいかがでしたか。

Nさん:結果的に、リーベルの担当者と立てた戦略が当たり、4社のうち3社から内定が出ました。自ら勉強したり仕事上で工夫したりして、自己成長できる点にポテンシャルを感じてもらうことができ、評価を得られたのだと思っています。特に、内定を取得した会社のうちの1社であるデロイト トーマツ ノード合同会社(D.Node)の面接では、心理的安全性のノウハウを取り入れ、チームを改善した話に関心を寄せていただけたようです。机上の知識を現場で実践できる点が同社でも活かせると判断され、内定につながる1つのポイントになったとのことでした。

—— 3社のうちどこに進むか、悩まれたのではないかと思います。

Nさん:どの会社も魅力的でしたが、最終的にはD.Nodeにするか、もう1社のコンサルティングファームにするかの2択で迷いました。D.Nodeは親会社のデロイト トーマツ コンサルティングの担当者と一緒に、顧客のビジネス戦略を考えるところから参画できます。一方、コンサルティングファームも上流から関わることができ、どちらも大きく成長できそうな場です。

—— 難しい選択ですね。

Nさん:ただ、大きく違う点が2つあります。まず1つがD.Nodeがフルリモートワークで働けること。そして、もう1つが同社が高度な技術を持つエンジニア集団であることです。昨今のシステム開発では、利益と効率性を考慮し、パッケージソフトを作って同じような課題を持っている企業に横展開していく考え方が目立つかもしれません。しかし、D.Nodeではそれを行っていない。「パッケージソフトを売って解決する方法であれば、D.Nodeがやらなくてもいい」という思想があり、それでは解決できない、全く新しいやり方でクライアントに必要なシステムをスクラッチで作るという方針がベースにあります。そんな、スペシャリストの考え方に私はとても惹かれたのです。「自分が成長できる場はここだ」――。そうした思いが募り、私はD.Nodeへの入社を決断しました。

無理だと思っていた企業も「いけるかも」と思える

「厳しい活動になる」と予想していた転職だが、ふたを開けてみれば3社から内定を手にし、自分の理想的なキャリアにつながるD.Nodeへの入社を果たした。転職活動の成功の要因はどこにあるのだろうか。

—— 今回の転職活動について、成功のポイントを教えてください。

Nさん:大きく分けて2つあると思います。1つは、リーベルの担当者と面談で、なりたいエンジニア像と、そこにたどり着くためにどういう道を辿ればいいかを、頭の中でしっかり整理できたこと。前述の通り私の理想はフルスタックエンジニアになることですが、どうすればなれるかのステップが曖昧でした。そこを、話し合う中で、「今まで培ってきたWebアプリケーション開発やインフラの技術は、より伸ばしていく」「それ以外の技術も持ち前のキャッチアップ力で身に付けていく」などとイメージができるようになり、その点をぶらさず、面接でも答えられたことが、良い結果を生んだのではないかと思います。

—— もう1つの要因は。

Nさん:これもリーベルの担当者との話し合いで得たものですが、自分の強みを明確にできたことです。キーワードは「自主性」。私は自ら勉強して自分の力で成長できる点が強みであり、少ない経験を補うために、そこを前面に出してレジュメを書き、面接でもアピールする方針で活動することにしたのです。ポイントは、それを私のこれまで行ってきたことや実績をどう絡めて言語化するかということ。その点で、リーベルの担当者の存在は大きかったと思います。私がうまく言語化できないところは、「こういう風に書いたらどうか」と何度も助言をもらい、伝わりやすい文章にすることができたからです。

—— 「自分は何をしたいのか」「自分の強みは何か」。ポテンシャルをアピールするにはこの2点が重要ということ。

Nさん:そうです。特に「自主性」の部分は、大手のコンサル会社やSIerが採用の際に重視する点だと、リーベルの担当者も指摘していました。自身の価値を磨くためにも、そこを意識しながら、仕事や技術そのものに向き合うことが大切だと感じています。

—— では、転職やキャリアアップを考えている方々にメッセージを。

Nさん:もし、私が1人きりで転職活動を行っていたら、大手コンサル会社や大手SIerの求人を見ても、「自分には無理ではないか」と尻込みし、応募もしなかったかもしれません。しかし、エージェントがそばにいてくれたおかげで、候補企業として知ることができ、さらに、「応募してみましょうよ」と背中も押してもらえました。そして、面談でも私の強みをどんどん引き出してくれました。そうやって自己を肯定してくれるエージェントの担当者と話をしていると、無理だと思っていた企業も「いけるかもしれない」と思えてくるのです。
実際、私の場合、自分自身の価値を整理することができ、希望の会社に行くことができました。私のように自己評価が低い人こそ、リーベルのようなエージェントの力を借りて、可能性を見い出していただければと思います。

—— 転職活動は伴走者の存在が重要ということですね。一人では難しい局面も支援があれば打開できる可能性が高まります。貴重な話をありがとうございました。

ライター プロフィール

高橋 学(たかはし・まなぶ)
1969年東京生まれ。幼少期は社会主義全盛のロシアで過ごす。中央大学商学部経営学科卒業後、1994年からフリーライターに。近年注力するジャンルは、ビジネス、キャリア、アート、消費トレンドなど。現在は日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。
◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『「場回し」の技術』(光文社)など。
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