転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

  1. IT転職リーベル ホーム
  2. 転職成功者の声
  3. 株式会社NTTデータ 後藤 勇司さん

株式会社NTTデータ

後藤 勇司さん

「転職をするかしないか。まずはそこから始まった。

プロフィール
国立東京水産大学水産学部資源育成学科を卒業後、公共インフラを主に手がける情報システム会社に入社。約8年半の間に、主に駅ビルのシステムについて、インフラとアプリケーション双方の開発・運用に携わる。エンジニアとして成長を目指す上で、より負荷の高い仕事がしたい、リーダー経験を積みたい、と希望したことから転職活動を開始し、NTTデータに入社。

「居心地の良い現状をこのまま維持するか」「さらなる成長を目指して転職へと踏み切るか」−。30歳を目前に、後藤勇司さんの思いは激しく揺れ動いた。半年以上にも及ぶ長い葛藤の末、彼の心を決めさせたものはいったい何だったのか?リーベル代表の石川が聞いた。

仕事が楽になり、「このままで大丈夫か」と

石川:前職は、公共インフラを主に手がける情報システム会社。駅ビルのシステム構築や運用に携わっていたんですよね。

後藤さん:ええ。ビル内にある店舗のPOS管理システムなどのインフラ系と、それに付随する売り上げ分析ツールやセキュリティツールなどのアプリケーション系の双方を担当しました。システム開発の上流から下流まで一貫して経験できたのは非常に良かったと思っています。

石川:そこに8年半ほどいらした。転職を考え始めたのは、仕事が楽になりすぎたからからだったとか(笑)

後藤さん:そうですね(笑)。それまでやっていた開発が一段落して、運用のフェーズに入ったんです。そのシステムが安定稼働するようになると、何の苦労もなくなってしまって。アスリートでも毎日練習をしないとどんどん力が落ちるといいますよね? 私自身、このままの状態で大丈夫かな、と不安を感じるようになったんです。一方で、当時私は30歳を目前にしていたのですが、会社の人員構成上、メンバーとしての業務アサインが中心となり、リーダー経験が不足しているのも気がかりだった。いろいろ考えているうちに、別の会社でキャリアを積む道もあるんじゃないかと思い始めたんです。

石川:そこで当社にコンタクトをいただいたんですよね。インターネットの年収査定サービスがきっかけでしたね。

後藤さん:はい。いろいろなエージェントが査定を出してくださったんですが、実はその中でリーベルの査定額が一番低かったんですよ(笑) 

石川:それは失礼しました(笑)

後藤さん:あれ? と思って、逆に興味を持ったんですね。中にはすごく高い査定を出してきて、「希望すればこれぐらいの年収の会社を紹介できます」みたいなエージェントもあったんですが、ちょっと怪しいなと。正直、自分の中でも、当時の年収は、やっている仕事に比較すると若干もらい過ぎかも、くらいに感じていたので、リーベルについては信用できるなと思ったんです。

石川:当社では年収によって人を釣るとか、そういうやり方は絶対にしません。企業によって給与水準も異なるし、年収は後でついてくるもの、というのが私の考えですから。

後藤さん:そこで一度お会いして、話を聞いていただくことにしました。

課題をズバリ指摘され、ますます信用できると思った

石川:初めて当社に来ていただいた時点ではまだ転職をするとはっきり決めていたわけではなかった。

後藤さん:そうですね。前の会社は居心地も良かったし、育ててくれた恩義も感じていましたし。ただ、そうは言ってもこのままで成長できるか不安を感じている。そうした自分の心の内を、正直に石川さんにお話ししました。そうしたら石川さんに「この年齢であれば、他社であればチームリーダークラスの仕事をしている人が多い。今もメンバークラスというのは、ちょっとマイナスかもしれませんね」とズバッと言われて。

石川:それと、私が「インフラとアプリケーション、両方の経験があるようですが、どちらを専門にやっていきますか」と尋ねたところ、明確な回答がなかったんですよね。まだご自身の中で考えがまとまっていないんだな、と感じました。

後藤さん:まさにその通りです。石川さんには結構、厳しめの話もいただきましたが、それを不愉快に感じるとかは全くなかったです。むしろ率直に意見をもらえて、ますます信用できる方だなと思いました。石川さん自身、技術者出身ということで話がスムーズに通じる部分も多く、安心感も覚えましたし。結局、その日は「転職したほうがいいか、このままの会社でやっていくか、よく考えてみたら」と石川さんに言われ、「じっくり検討してみます」と答えて帰りました。

異動が認められず、転職に大きく傾く

石川:こうして一度は「改めて検討する」とペンディングに。ところがその半年後、本格的に転職活動をスタートすることになりました。

後藤さん:その後も運用の仕事を続けていて、上司には何度も「新しい業務にアサインしてほしい」と訴えていたのですが、待ってくれと言われるばかりで。技術者として一番伸びるかもしれない時期に、部下もなく負荷も小さい仕事をすることに、ますます不安が募ってきたんです。それを見透かしたようなタイミングで石川さんから「その後どうですか?」と連絡をもらって(笑)。改めてお会いすることになりました。この時にはかなり転職に気持ちが傾いていましたね。

石川:方向性としても、ご本人から「インフラを専門にやっていきたい」というしっかりした意志表示をいただきました。そこで私のほうからも、ではこういう会社でこういう仕事がありますよ、という各論の話をさせてもらえるようになったんです。

後藤さん:候補を出してもらうにあたっては、インフラ系で、今までのWindowsソリューションのキャリアが活かせるところを、とお願いしました。

石川:それで、受ける会社のカテゴリーとして、厳しいけれどあえて応募してみる「挑戦」、実力にマッチしており採用の可能性が高い「本丸」、まず間違いなく採用されるだろう「抑え」と、2社ずつほど候補に挙げさせてもらったんですね。転職は人生のチャンスだから、高いところも狙ってみるべきだと「挑戦」のカテゴリーもお勧めしました。後藤さんは人柄も素晴らしいし、チャレンジするに値する方だと思って。

後藤さん:そういえば話をする中で、石川さんから何度も「人柄がいい」と言っていただけた。この年になると人に面と向かって褒められることはあまりないので(笑)、うれしかったですし、その後、転職活動を進めていく上でも自信になりましたね。

エージェントを利用したことで妥協せずに済んだ

石川:さて、「挑戦」として候補に挙げた中の1社がNTTデータだったんですよね。私は候補に出す際に「ちょっと難しいかもしれないけど」なんて言っちゃって、今思えば失敬だったなと思っているんですが(笑)

後藤さん:いえ、私自身も難しいと思っていましたから(笑)。正直、一次の人事面接でも手応えはまるでなかったんです。「今のままではリーダーとしての経験が積めない」という私の志望動機に対して、「でも外注などを使ってリーダー的な仕事をこなしているのでは?」と突っ込まれて。「それでもさらに大規模なことをやりたくて」と返したら、反応が今ひとつだったんです。これはダメだったな、と思いました。一次をクリアしたと連絡をもらった際にはホッとしましたよ。

石川:実は後藤さんについては、書類選考は出した会社すべて通過し、私のほうで「ちょっと待ってください」とストップをかけていた会社もあったんです。また、もう1つの「挑戦」候補だった大手ソフトウエア会社からも、一次面接を終えた時点で、「人柄や仕事に対する姿勢が素晴らしい。」という評価ももらったんですよね。

後藤さん:これも本当にありがたかったですね。先の石川さんからの言葉と合わせて、非常に勇気づけられました。こういう評価をいただけたからこそ、NTTデータの二次・三次面接にも余裕を持って臨めたと思います。一次面接とはうってかわって、非常に和やかな雰囲気の中、自分をアピールできました。

石川:そうこうしているうちに他の会社からは内定が出始めて。

後藤さん:第一志望のNTTデータからはまだ内定が出ていない。どうしよう、と思いました。

石川:ここがエージェントの腕の見せ所なんです(笑)。この際、私のほうから、NTTデータさんに状況を伝え、結論を急いでくれるようお願いしました。本人からだと「ちょっと急いでください」なんて絶対言えないですよね。その点、エージェントは企業との信頼関係も築いていますし、長年の経験から「この会社はここまでは待ってもらえる、あるいは急いでもらえる」という感触もある程度わかります。だからこういうお願いが可能になるわけです。

後藤さん:1人で転職活動をしていたら、最初に内定が出たところで「ここでいいか」となったかもしれない。でも、リーベルさんにお願いしたことで、最後まで妥協することなく心から納得のいく選択ができた。エージェントを利用させてもらったのは大正解だったと思いますね。

転職にはヒューマンスキルが最重要と実感

石川:NTTデータに入社して、今はどんな仕事をしているんですか?

後藤さん:インフラ系ということで入ったのですが、当面は総括グループという部署で、マネジメント業務を担当することになりました。業務の進捗を管理したり、必要に応じて会議を開催したり、というのが主な業務ですね。業務の全体を見渡せますし、またそのフィールドも広いので、非常にエキサイティングな仕事だなと感じています。今はまず、統括としての仕事をしっかりこなせるようになるのが目標。その上で今後、システム開発の現場に戻ったら、総括の仕事で学んだ全体をコントロールするスキルを活かし、リーダーとして活躍したいですね。

石川:入社後、何か驚いたことはありますか?

後藤さん:やはり周りの人が非常に優秀で。エース級が何人も揃っている印象です。上司も技術のことをしっかり把握している方が多く、非常に刺激的な環境。その中で自分も成長していきたいです。

石川:大規模システムの開発は、やってみたいと思ってもなかなかできるものじゃない。でもNTTデータならそれが十分可能。今後いろいろなチャンスが回ってきそうですね。では、今回の転職を振り返ってみての感想を聞かせてください。

後藤さん:私は転職活動というのは、ほぼ技術的なスキルだけを見られるものだと思っていたんです。ところがそれは全くの誤りで、やはり人間性が非常に重視されることがよくわかった。技術だけでなく、ヒューマンスキルもしっかり磨かなくてはならないということを改めて認識しましたね。また、やはり「縁」と「タイミング」が大切だとも感じました。

石川:確かにその2つは本当に大事ですよね。最後に、今後転職を考えている人へのメッセージをお願いします。

後藤さん:自分が持っている手持ちのカードを全て切ってみて、その上で動くことを考えたほうがいいと思いますね。私の場合も、前職で何度も新しい仕事にアサインしてほしいと願い出て、それがどうしても聞き入れられないということで転職を決断しました。今の会社がイヤだから、ということで転職しようとしても、絶対にうまくいかないと思います。

石川:選択を後悔しないためには、「これだけ考えたんだから」と自分自身を納得させられることが必要です。その点、後藤さんはじっくりと時間をかけて転職活動を進めたことが、満足のいく結果に結びついたと思います。本日はありがとうございました。

ライター プロフィール

荒濱 一(あらはま・はじめ)
1971年、東京生まれ。上智大学文学部教育学科卒。高校教諭、タイ・インドでの広告代理店勤務を経て、1998年からライターとして活動を開始する。現在、ビジネス(特に人材・起業)、IT/デジタル機器、著名人インタビューなど幅広い分野で記事を執筆するほか、広告コピー分野でも活躍。
◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(高橋学氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(高橋学氏との共著)
注目のキーワード: