キャリアチェンジを考えると、後悔や失敗が頭をよぎり不安に思うことも少なくありません。
今回は、キャリアチェンジで成功する秘訣やメリット・デメリットについてご紹介します。
キャリアチェンジは珍しいことではありません。きちんと準備をして、良い転職につなげましょう。
1.キャリアチェンジ転職は珍しくない
未経験の業界や職種に転職することをキャリアチェンジといいますが、キャリアチェンジ転職は決して珍しくありません。
キャリアチェンジは大きく分けて2種類あり、一つは全く未経験業種に転職する「大きなキャリアチェンジ」、もう一つはこれまでの経験を活かした「緩やかなキャリアチェンジ」です。
20代であれば「大きなキャリアチェンジ」ができ、30代であれば「緩やかなキャリアチェンジ」までは可能とされていますが、40代を超えるとキャリアチェンジはなかなか厳しいともいわれています。
まずは、それぞれのキャリアチェンジに関して、簡単にご紹介します。
大きなキャリアチェンジとは
大きなキャリアチェンジとは、「研究職から営業職」や「銀行員からエンジニア」のように、知識も経験も全く違う分野へと転職するケースのことを指します。
社会人としての基礎やマネジメントスキルなど活かせる部分もありますが、これまで得てきた専門的なスキルはほとんど活かすことができません。
大きなキャリアチェンジをするなら、少しでも早いタイミングで実施すべきでしょう。
緩やかなキャリアチェンジとは
「システムエンジニアからIT営業」や「企業人事から人事コンサルタント」、「不動産営業から広告営業」のように、これまでやってきた経験を活かして活躍する環境を変えるケースが、緩やかなキャリアチェンジです。
これまで培ってきたスキルや経験を応用することができ、30代であれば即戦力候補として採用されることもあります。
2.キャリアチェンジで成功する秘訣
これまでの業界や職種と違う職業に就くことに不安を覚える方も少なくありません。
ここからは、キャリアチェンジを成功させるために心得ておきたい5つのポイントを解説します。
(1) キャリアチェンジの理由を明確に
キャリアチェンジをする上で最も重要なことは、キャリアチェンジの理由を明確にすることです。今の業界・業種を辞める理由、次の業界・業種で働きたい理由、それぞれを明らかにしましょう。
業界や職種を変えることはリスクもあり、簡単ではありません。「なぜ今転職しなければいけないのか」「最適な時期は今で合っているのか」を整理することで、失敗するリスクを抑えられます。
また、それらをロジカルに説明できれば、面接など転職活動に活かせます。
(2) キャリアの一貫性を持たせる
第二新卒としてキャリアチェンジする場合を除き、大事なのは新卒や社会人歴の浅い人材との差別化です。これまでの経験やスキルが、環境が変わった次の企業でどのように活かせるかを明確にしましょう。
専門的なスキルだけでなく、ビジネススキルも差別化のポイントです。
リーダーとしての活躍や部門の立ち上げ、社内の問題解決など、組織の一員として成し遂げた成果と転職先の企業での活躍を、結びつけられるようにしておきます。
(3) 緩やかなキャリアチェンジ(業界を変える)の場合
営業など職種は同じで業界だけキャリアチェンジをする場合、新しい業界を希望する理由に加え、業界情報を自分なりに調べ、市況や転職先の状況を把握することから始めます。
自分がその業界のどこに魅力を感じ、なぜ転職したいかを整理した上で、今の業界で得たスキルを転職先にどう還元できるかを考えましょう。
(4) 緩やかなキャリアチェンジ(職種を変える)の場合
営業からエンジニアなど同じ業界で職種だけキャリアチェンジする場合は、別の会社に転職する必要性を明らかにします。
例えば、今勤めている会社にエンジニア職があるにも関わらず、別の会社に転職する場合は、面接官が納得する理由を求められます。
その上で、これまでのキャリアをどう活かせるかをロジカルに伝えられるようにすることが大切です。
(5) 大きなキャリアチェンジの場合
業界・業種ともに未経験のキャリアチェンジをする場合は、実務ベースのスキルだけではなくポータブルスキルについて考えることも大切です。
マネジメント能力や計画・企画立案能力など、ビジネスマンとして重宝されるポータブルスキルをどのように活用できるか伝えられるようにしましょう。
大きなキャリアチェンジでは、先述のように年齢のハードルがあるため、年齢が上がるにつれて、求められるスキルも高まります。
3.キャリアチェンジのメリット
リスクが気になるキャリアチェンジですが、その分メリットも多くあります。主なメリットを2つ見ていきましょう。
希望の仕事に就ける
キャリアチェンジの一番の魅力は、通常のキャリアアップでは経験できない、新たな業界や業種で働くことができる点です。
希望する業界や職種に就くことで、キャリアプランを描き直すことができ、理想とする働き方に近づける可能性があります。
また、モチベーションアップなども期待できます。
希少価値を高められる
現代では、ひとつの会社で定年まで働くという働き方が少数派になりつつある状況です。
1つの業界で転職を繰り返しキャリアを積み重ねていく方法もありますが、複数の業界・業種の経験を得ることで、他の人とは違うスキルを身につけることも大きな強みになります。
4.キャリアチェンジのデメリット
次に、キャリアチェンジのデメリットをご紹介します。
給料が下がるケースが多い
業界・業種に限らず、キャリアチェンジした場合は、給料が下がることが一般的です。
これまでのキャリアやスキルを活かせることを十分に伝えられれば、その限りではありませんが、この場合でも今と同等になることがほとんどです。
給料面が気になる場合は、自分のスキルを活かせる職場であるかどうか、転職エージェントなどにしっかり相談しましょう。
仕事が自分に合わないリスク
大きなキャリアチェンジの場合、その仕事が自分に合わないというリスクもあります。理想やイメージのまま転職活動に入るのではなく、まずはその業界や職種についてしっかりリサーチしましょう。
業界や職種によっては、キャリアチェンジ希望者を対象としたセミナーや勉強会、交流会なども開かれています。
よく考えてから決断することが大切です。
5.IT業界へのキャリアチェンジならリーベルへ
IT業界へのキャリアチェンジを考えているなら転職エージェント「リーベル」がおすすめです。
リーベルは大手企業の「内定率」と、転職者の「面談満足度」、双方高く、IT系で緩やかなキャリアチェンジを望んでいる場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
6.まとめ
キャリアチェンジは全く違う業界や職種に飛び込むため、とても勇気がいります。
悩んだ時には「今の仕事を続けていきたいのか」、「キャリアチェンジをしてどうなりたいのか」など、仕事についてしっかり考えてみてはいかがでしょうか。