転職で大事なポイントとなるのが履歴書です。
たかが履歴書と侮れるものではなく、履歴書の書き方も転職活動を成功させる大事な要素です。
そこで今回は、内定を勝ち取るための履歴書の書き方のポイントなどをご紹介します。
1.IT業界における履歴書の位置づけとは
IT業界の転職においても、履歴書は大切な意味を持ちます。
そもそも履歴書は氏名や年齢、学歴・職歴など基本的な個人情報を記載し、職務経歴書の方は経歴やスキルをまとめ上げる書類です。
IT業界では経験やスキルが重視される傾向にあるため、職務経歴書の方が重視されるのは間違いありませんが、採用担当者は履歴書にある基本情報をまずは確認します。
そのため、履歴書がしっかり記入されていないと、経験・スキルのアピールも伝わり切らずに不採用ともなりかねません。
これを避けるためにも履歴書をしっかり記入しつつ、かつ目に留まるような内容にしなければいけません。
履歴書で最も重要なことは「転職理由」と「志望動機」です。明確な転職理由の記載がないと、不十分な内容と見られることもあるからです。
2.職歴の書き方のポイント
職歴は、在籍企業名のみを記載しましょう。
業務内容に付いての詳細は、職務経歴書に記載するため、履歴書に書くことは避けたほうが良いでしょう。これは履歴書における職歴欄が長く見えてしまうのは避けるためでもあります。基本的に在籍企業数が少なく、シンプルな職歴になるほど、企業側からすれば読みやすいと判断されるはずです。
例えば、企業統合による転職は、「(合併により〇〇株式会社へ吸収統合)」など括弧書きで記載をします。
また、企業名称の変更等があった場合には現在の企業名を記載しておき、こちらも括弧書きで「(入社時:〇〇株式会社)」と記載しておきましょう。
企業都合による転職や転籍などは、その旨を記載しておけばOKです。
3.資格の書き方のポイント
IT業界の転職では、資格も重視される傾向にあります。
ただ資格を記載すれば良いというものではなく、IT業界に関連する資格のみ記入することがベターです。
IT業界に関係する資格を有していないとしても、「日常会話程度の英語力」など語学を応募条件にしている企業であれば、所有していれば語学系の資格を記入しましょう。TOEICの点数などがわかれば、記載しておいてください
4.志望動機の書き方のポイント
ここからは、具体的に志望動機の書き方のポイントを4つご紹介していきます。
(1) 転職理由とロジカルにつなげる
転職理由と志望動機はセットで考えてひとつのストーリーとしてつなげ、「自分は何がやりたいのか」を考え、前向きな理由として記載する事が重要です。
まず「なぜIT業界に入ったのか」「IT業界で何をしたいのか」「なぜその会社で働きたいのか」など、大きな枠組みから順番に考えていきます。
次に「今まで何をしてきたのか」「自分は応募企業で何が自分は何ができるのか」「その会社に入社して将来どうしたいのか」などを考え、転職理由と志望動機に分けてまとめていきましょう。
これらを考える際は、紙などに書き出していくと頭の中を整理しやすいのでおすすめです。抽象的な文章や当事者意識が感じられない文章は「なぜその業界・会社でなければいけないのか」の理由が希薄なため、敬遠される傾向にあるため注意しましょう。
(2) 未経験者の志望動機は3部構成で
未経験者は「業界に興味を持った理由」「応募先を志望した理由」「応募先でどんな仕事がしたいか」の3つは必ず記載しましょう。
全てを詳細に書くと本当に伝えたい強みがわからなくなるため、バランスよく記載します。
(3) 経験者は活躍できることをアピール
IT業界は経験者を優遇することが一般的な傾向です。
IT業界の経験者は応募先を志望した理由に加え、これまでの経験を生かして応募先でどのような活躍ができるのかとその根拠を示しましょう。
志望理由は他社との違いを探すと見つけやすいです。企業のホームページや、採用ページなどをよく見ておいてください
その会社でどのような活躍ができるかは求人の応募条件と自分の経験・スキルを整理すれば書きやすいほか、資格などがあれば通過率が上がるため記載しましょう。
(4) 資格から志望動機を展開する
IT業界に関連する資格を有している場合、その資格を志望動機のエッセンスに加えることも可能です。
ただ「資格を持っているからその応募先を志望した」では説得力に欠けます。
その資格を取ろうとした経緯や資格取得の過程で応募先に興味を持った理由、資格と応募先のつながり、資格によって活躍できる理由など具体的な内容を記載することが重要です。
5.IT企業の履歴書は手書きとPC作成どちらがいいのか
転職者を悩ませる問題として、履歴書は手書きとPC作成どちらにするのかなどが挙がります。
どちらでもよいとする企業が多いですが、IT企業では手書きはむしろ敬遠される傾向にあります。
まずは電子ファイルで用意し、応募先から手書きの提出指示があればそれに従い提出しましょう。
一番重要なのは書き方よりも内容です。
これまでの章で見てきたポイントを踏まえ、通過率を高める履歴書を作成しましょう。
6.まとめ
IT業界への転職の際の履歴書では、他の業界の転職と同じく「なぜその業界を志望しているのか」「なぜその企業を選んだのか」を具体的に記載します。
また、IT業界関連の資格や経験があれば積極的に記載し、通過率を高めましょう。