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第768章
2016/10/21

ボサボサの髪、ボロボロの靴、シワシワの服

— 見られていますよ、あなたのこと —

選考に関係の無い選考

「今回の会社説明会は、選考とは関係ないのでお気軽にお越しください」
会社説明会に参加する際に、このような言葉を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
会社説明会および選考前に実施されることがあるカジュアル面談は、基本的には選考に関係ない位置づけであり、その説明会に参加したからと言って、選考通過になるわけではありませんし、逆に落とされるということはありません。しかしながら、あなたが企業へ与える印象は大きく変わってくることは意識しなければなりません。

「選考とは関係ないと言っていたじゃないか」と思われるかもしれませんが、企業としても良い方をなんとか採用しようと考えているため、説明会の場であっても、この人は良い方だということであれば、その後のアプローチは積極的になり、また態度が悪かった、居眠りをしていたなど、企業に悪印象を与えてしまうような振る舞いをしてしまったのであれば、そこで不合格が出ることはありませんが、その後の面接ではそうとう厳しい目で見られてしまうのは確かです。もちろん、会社説明会なので、「気軽に」行って頂いて全く問題はありませんが、見られているということは意識しておいたほうが良いでしょう。

私の話になりますが、新卒で受けたある企業の説明会で人事の方が、「人事は何千人という学生に会うから顔とか覚えていないので、ここで私にアピールしても有利になるなんてことは無いですからね」と言っていましたが、結果的に内定まで至った際には、人事の方に「君のことはよく覚えているよ、注目していたんだよ」と言われたことがあります。なぜ覚えてもらえたのかというのを思い返すと、説明会で積極的に質問をして、説明会後にももう少し聞かせてくださいと追加質問をしたからだと思います。

ただし、「積極的に」と「空気を読まずに」は違います。人事に顔を覚えてもらいたいからと、的外れな質問ばかりしても悪印象になってしまいます。そもそも、本気でその企業に入りたいという思いで説明会に参加しているのであれば、聞きたいことは山ほどあるはずです。選考を特に意識しなくても、自然と積極的に質問したくなると思います。自然と質問ができるようになるためにも、会社説明会とは言え、事前に会社の予習をしておくほうが良いでしょう。

企業から寄せられたリアルな声

ここでは、実際に説明会実施後に寄せられた企業からのリアルな声を見てみましょう。

【高い評価を得た候補者】

  • 海外事業に関する質問を積極的にしており、グローバル案件に興味を持っているという候補者であるという印象に残った
  • 具体的な業務内容や事業内容の詳しいことまで聞いてきたため、事前によく調べてきているということがよく分かった
  • 物腰が低く、常に笑顔で会話して頂けたのが好印象でした

【評価が低かった候補者】

  • 髪を染めていて、社会人としていかがなものかと思った
  • 香水の匂いがキツすぎて、会話をする際にとても気になった
  • スーツでなくても良いと言ったが、ジーパンで来るのはどうなのかと思った
  • ふんぞり返って座っており、態度が良くなかった
  • 福利厚生や残業時間のことばかり聞いていて、事業に興味があるのか疑問だった
  • 〇〇が不安だという質問ばかりで、それならば弊社に無理に来なくても良いと思った

極端な例になるかもしれませんが、過去には、「シャツの袖のボタンを留めていない」という理由で評価をかなり落とした人もいます。役員クラスの方に会う場合は、意外とこういうところも気にするので、服装、身だしなみには細心の注意を払うべきです。

身だしなみの基本をもう一度確認

では実際に何に気をつければよいのか。本コラムでは、身だしなみを例にとって、もう一度確認したいと思います。本コラムだけでも、身だしなみチェックができるよう網羅しておいたので、是非ご活用ください。

  • スーツやシャツにしわはありませんか?
  • 過度に派手なネクタイや時計、アクセサリーを身につけていませんか?
  • ネクタイは曲がっていませんか?
  • 靴は汚れていませんか?
  • 髪の毛はだらしなく伸びていませんか?
  • 爪や鬚は伸びていませんか?
  • 香水をつけすぎていませんか?

身だしなみを整えるのは基本中の基本です。選考前からマイナス点をもらうことがないように、説明会であっても身を引き締めて行きましょう。

<LAZ>

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