COLUMN
コラム:転職の技術
第644章
2014/03/28

本当のリスクとは何か

転職におけるリスクとは何でしょうか。
そもそもリスクを直訳すると「危険」ですが、転職に潜む危険はそれこそ山のように有るはずです。実際には人それぞれ違うものですが、リスクという言葉を都合よく使って企業を選定されているケースも見かけます。

現職が大手企業の方は、ベンチャー企業に対して「その企業はリスクが大きそうなので・・・」というリアクションを取りがちです。それもごもっともな反応で、小さい企業は安定性という意味では大手にかないません。ただし、ここで言う「リスク」とは一体何を指しているのでしょうか。

上記のような「企業の安定性が弱い」のも確かにリスクですが、その一方で、「入社後に、自身が望んでいた仕事が出来ない」「自分の成長が見込めない」という事もリスクと言えるはずです。大手にいて成長が実感出来ない方であれば、多少のリスクテイクをしてでも成長出来る環境の方が適しているでしょう。
また、場合によっては現職に留まる事でさえ一つのリスクになるかもしれません。

最終的には、「自身の望んだキャリアイメージ」とギャップが発生する事が最大のリスクになってしまいます。つまり、自分のキャリアイメージを描ききれていない方は、何が本当のリスクなのかはまだ明確ではありません。世間一般の常識だけにとらわれず、まずは自分が本当にやりたい事、なりたい姿をイメージしてみてください。そのイメージに向け、転職のリスクおよび取るべきリスクテイクについて、考えてみる事をお勧めします。

<鈴木 裕行>

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