COLUMN
コラム:転職の技術
第641章
2014/03/07

働く仲間になること

面接練習をした際にこちらの質問に理路整然と回答され、コミュニケーション力はまったく問題ないと感じる方がいます。お客さんとのタフな交渉も乗り切り、プロジェクトを推進して行けるタイプです。このような方はこちらも安心して面接に送り出せますし、本番でもしっかりと会話出来るはずです。
ただし、このような方でも本番の面接で“コミュニケーション”を理由にお見送りになるケースがあります。一体なぜでしょう?

企業からのフィードバックを確認すると、「人物は優秀」という評価は有りました。ただし、「一緒に働くイメージが湧かない」という理由から、お見送りになるケースが有るのです。

面接は評価・判断される場ですが、その材料は「優秀かどうか」だけではありません。もちろん優秀に越した事はありませんが、「一緒に働く仲間として迎え入れたいかどうか」という、極めて人間味あふれる観点からも評価・判断されているのです。人としての温かみや明るさ、協調性など、判断される材料はいくらでもありますし、上から目線で話せばそれだけでお見送りになる事もあります。

これは、特に自社サービス企業で強い傾向にあります。自分達のサービスを一丸となってユーザーへ提供し、組織ともども成長していく気概を持っているのが自社サービス企業。彼らは共に働く“仲間”を欲しています。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、面接官は「お客」ではなく「仲間」になる存在です。面接だからと着飾らずに、普段通りの姿勢で臨むことをお勧めします。

<鈴木 裕行>

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