COLUMN
コラム:転職の技術
第635章
2014/01/24

転職活動を開始する時期

候補者の方から、「企業からの求人数が増えるタイミングはいつ頃でしょうか」という質問を頂戴する事があります。突っ込んで話を聞いてみると、転職活動に自信が無いため少しでも求人数が多い時期に活動したいという想いが皆さんあるようです。

確かに転職活動は不安なものですし、成功が確約されたワケでもない手探りの活動です。出来るだけ成功率の高いタイミングに活動を起こしたいと思われるのも分かります。
但し、時期を見定める事ばかりに注力して、自分の状況を考えずに転職時期を決めるのは本末転倒になりかねません。

一年の中で求人が多い時期、少ない時期というのは確かにありますが、それは微々たるものです。時期的なタイミングより社会全体の景況感に左右される方が多く、2~3ヶ月待ったからと言って求人数が劇的に増える・減るという事は、IT業界では現実的にほとんどないのです。活動を遅らせる事でかえって求人数が減る事も考えられますので、求人状況を踏まえて転職時期を決めてしまうのはお勧めしません。

逆に、自身の業務や担当プロジェクトを理由に転職時期を決めるのは賛成です。
「○月までにPJをすっきり終わらせて、転職する」など、仕事の達成感や業務実績、および周囲へのインパクトを踏まえて活動を計画するのが現実的になるはずです。

求人数の変化は、自らのコントロール対象外です。外的環境に左右されず、自身の想いに則った転職活動計画を立案しましょう。

<鈴木 裕行>

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