SEとITコンサルタントの仕事の違いは何かとよく聞かれます。
同じフェーズに関わる事も少なくないため、実は余り変わりはないのでは?と考えるのは無理もありません。
正直なところ、私もSE時代には対して違いはないだろうと思っていたのですが、実際にITコンサルティングを経験してみると、やっぱり違うなと思いました。
一番大きな違いは、仕事のスタンスだと私は思います。
多くのSEの方(私もそうだったのですが)は、『お客様が答えを持っている』という前提で仕事をしています。
逆にほとんどのITコンサルタントは、『お客様は答えを持っていない』、『答えは自分が考えて創り出す』という前提で仕事をします。
そのため、多くのSEの方はお客様からの情報収集と整理に力を使い、ITコンサルタントは、お客様からだけでなく広く情報を収集し、組み合わせ、新しい考えを生み出すのに力を使います。
もちろん、SEで高い提案力を持っている方もたくさんいらっしゃいますし、ITコンサルタントでも御用聞きになっている方も少なくありません。
ただ、傾向として上記の様なことが言えると思います。
現在はSEで、将来的にITコンサルタントになりたいと考えているのであれば、テクニカルスキルを身につけるだけでなく、お客様が答えを出せずにいることや、そもそも気付いていないことに果敢に手を伸ばし、お客様の代わりに答えを創り、現実化することを実践してみてください。
<田中 祐介>