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コラム:転職の技術
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第625章
2013/11/08

優秀な人の転職活動の落とし穴

ここでの『優秀な人』というのは良い大学を出て一流と呼ばれる企業に入社した人、または入社した企業で結果を出し高い評価をされ高い年収を頂いている方です。

この優秀な方がはじめての転職活動をした時に“落とし穴”にはまる方が結構いらっしゃいます。もちろんそのような方はどこでも内定が取れるという状況になることも多いのですが、全く逆に応募企業すべてで内定が取れないということもよくあります。

優秀な方は、自分は何でもできる、経験のない仕事でも自分は潜在能力があるので誰よりも早くキャッチアップし成果を出せると思い込みます。または成果を出してきたのでその経験から望む仕事はできるはずと思い込みます。

しかし、それは自分だけの思い込みですので、その思い込みのまま転職活動をしても成功はしません。そしてすべてが書類選考も通過せず大きなショックを受けます。失敗経験がないですからショックも大きいです。

この原因は思い込みと現実の中途採用基準のギャップです。

経験がなくても新しい仕事で成果の出せる人は多くいると思います。しかし、企業は可能性では中途採用はしません。
たとえば、金融系のシステム開発を10年やってきた方(いわゆるB2B)の経験しかない方がB2Cの企業に応募してもほとんど通過しません。逆も同じです。

または、システム開発のみ行ってきた方がコミュニケーション力があるからと営業職を目指しても採用は厳しいです。このような場合はまずはプリセールスを目指すべきです。そこからは営業職への転換もありえます。

また、少し経営について勉強した、MBAを取得した、中小企業診断士の資格取得をした、またはベンチャーで成功経験をしたということでコンサルティングファームの経営コンサルタント、戦略系コンサルタントを目指してもその書類選考基準を知らなければ書類選考通過の可能性はゼロです。

重要なことは、新卒と中途採用の採用基準は全く違うということです。
また、企業の採用基準は企業ごとにかなり異なるということです。

たとえば、応募者の数に対し採用される人の割合が2%というハードルの高い会社が2社あったとしても、1社は学歴を選考基準の1つにする会社、もう1社は学歴不問で選考でも参考にされない会社もあります。

転職活動成功のためには“傾向と対策”は絶対条件です。

<コンサルタント T.I>

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