「リーダーになりたい」「将来的に上流工程がやりたい」「コンサルタントを目指しています」。転職者の方へキャリアビジョンをお伺いした際によくある回答なのですが、皆さんはそこからさらに深い“自分だけの想い”はお持ちでしょうか?
なぜあなたはリーダーになりたいのでしょうか?なぜ上流工程に挑戦したいのですか?
企業に所属していれば、役職が上がるにつれて求められるポジションも上がっていくはずです。年次が上がれば、嫌でもリーダーを担当する事になるかもしれません。ですが、全員が必ずリーダーを目指すべきと決まっている訳ではないはずです。
「年次的に、そろそろリーダーを経験しておかないとまずそう」
お気持ちは分かるのですが、そのような理由でリーダーを志しても周囲を引っ張る事は難しいはずです。メンバーからの信頼も得られないでしょう。
「自分が培った技術力で、開発現場を引っ張りたい」「顧客に近い立場で、コミュニケーションスキルを発揮したい」「高いプレッシャーの下、責任のある立場で成長を遂げたい」
何でも良いのですが、キャリアアップを目指すのであればその“必然性”が感じられる自分だけのストーリーがあるはずです。
転職には必ずリスクが付きまといます。そのリスクを負ってでもキャリアアップを図りたいのであれば、リスクを圧倒するだけの“想い”が自分の中に必要でしょう。
また、転職後は何度となく大きな壁にぶち当たるはずです。たとえ泥にまみれたとしても、自分を奮い立たせる“想い”があれば、その度に立ち上がれるはずです。
目指すべきキャリアイメージへ対する“想い”、一度じっくり考えてみてはいかがでしょう。決して面接対策だけに留まらず、キャリアアップを支えてくれる何よりの味方になるはずです。
<鈴木 裕行>