人材のタイプとしてリーダータイプとマネージャータイプがあります。どう違うのでしょうか?30代過ぎの転職市場ではマネージャータイプとリーダータイプでどちらのタイプが求められているでしょうか? 人材が少ないのがリーダーです。よって転職市場でもリーダータイプの人材が求められています。
組織のマネージャとはある程度形ができている組織でその組織が整然とやるべきことを進めていくことがもっとも重要なミッションです。ルールから逸脱しないこと、スケジュールを守ること、目標を組織一丸となって達成することです。成功して当然ですから失敗は許されません。これを推進できる人がマネージャータイプの人です。山登りに例えると、ルートが決まっており、どこに難所があるか、どのくらいの時間がかかるかをすでに分かっている山に登るようなものです。もちろん、急に天候が悪くなったり、メンバーが体調を崩すこともあるでしょう。その時にどう対処すべきかの判断能力は求められます。
リーダーとはトップマネージメントから与えられた方向に対し、自ら戦略を立て、目標の数値も自ら立てることがあります。例えば、新しい事業を立ち上げるようなときに必要になるのがリーダータイプの人材です。リーダーは管理者でなく指導者です。自ら部下をある方向に引っ張っていける人です。山登りに例えると、『前人未到のあの山に登れ』という指示のもとに、パーティを組織し何の情報もない山に自ら計画を立て登っていくようなものです。道なき道を時には自分が先頭に立って進むことができる人です。登頂断念も最善の選択になる場合もあります。
IT業界ではプロジェクトの組織としてマネージャーの下にリーダーを置くのが通例となっています。そのために、技術者はマネージャーの下がリーダーであると認識している人が多くいます。これはきわめて狭い範囲での使い方です。
リードすることとマネージメントすることは違います。現実の会社、ビジネスの世界では単純にどちらか一方の能力があれば良いというわけではありません。
きちんとこの違いを認識し、自分のスキルを伸ばしていきましょう。今後ますます転職市場ではリーダータイプの人材が求められていくでしょう。
<コンサルタント TI>