COLUMN
コラム:転職の技術
  1. IT転職リーベル ホーム
  2. コラム:転職の技術
  3. 転職の優先度と目的を明確にする
第161章
2004/06/14

転職の優先度と目的を明確にする

 100%皆さんの希望をかなえる会社、満足できる会社はあるでしょうか?

あらゆることに満足を与える、100%良い会社などは残念ながら存在しないでしょう。企業には企業の成長の初期段階にあるのか、成熟期にあるのか、規模の大きさ、資本形態、業態等によって企業文化、賃金水準、仕事内容、福利厚生等大きく異なります。

転職を決断するときに重要なことは、自分の転職目的とその条件の優先度をしっかりと確立しておくことです。そしてその優先度に従うことにより、失うものを認識しておくことが重要です。例えば、歴史のある大企業に勤めていた方が、ベンチャーに転職すると、今までより裁量権が多く、仕事の幅も面白さも倍になるかもしれません。しかし一方、至れり尽くせりの福利厚生はなく、企業の安定性もないかもしれません。

その、得られるもの、失うものをきちんと事前に認識して、失うものより自分は得られるものを優先し転職するのだ、ということを自分の中にしっかりと確立して、最終的に転職を決断する。これが失敗しない転職の重要なポイントでしょう。

転職後、自分の目的や優先度の高い項目が達成されたなら、例え、何かを失っても転職は成功と言えるのではないでしょうか。

仕事を優先に転職活動したはずなのに、途中で年収に切り替わったり、面接官の情熱に押されたりとする場合があります。もちろん途中でその優先度が変わることも良いでしょう。しかし、常に転職の目的と優先度は何であったのか、そして優先度を変えても目的は達成されるのか、常に自問自答して最終決断をしてください。

転職にリスクはあります。そのリスクをできるだけ小さく、そして、許容範囲にすることが重要です。そして、転職しないと発生する問題、リスクの大きさと比較して決断しましょう。

<コンサルタント TI>

注目のキーワード: