COLUMN
コラム:転職の技術
第139章
2003/12/29

2003年を振り返って

2003年最後のメールマガジンとなりました。今年最後にあたり2003年の業界・転職状況を振り返ってみます。

日本の全体の経済状況は相変わらず、景気回復という強い状況にはなりませんでした。しかし徐々に回復基調になっているかと思います。一方、IT業界はというと、どうも、業界云々では言うことが難しい時代になってきたのではないかと思います。

3,4年前は好業績であった企業が、今年は希望退職でスリム化を図ったり、4年前は100人未満だった会社がこの3年間で300人の社員となって、それでも忙しく採用を積極的に行っている株価高騰の会社があります。IT業界専門の私たちの眼から見ると、業界の採用意欲に全く供給が間に合っていない人不足の1年でした。

しかし、もちろんこれは誰でも良いというわけではなく、企業の求める人材が不足していたという事です。では今年1年を振り返ってどんな人が求められていたのか、その特徴的な所をご紹介いたします。

技術系ではシステム開発のプロジェクトマネージャ、またはプロジェクトリーダーができる方が、企業からの要望の大変強い職でした。20代でリーダをやれる方から、30代後半でもプロジェクトマネージャの経験者が非常に不足感の高い職です。

今後は若い方でも技術をベースにその上でプロジェクトのまとめのできるバランスのよい人材がますます求められるでしょう。また、人物像としてはビジネスマインドを持ったエンジニアと言うこともキーワードになってます。

事務・スタッフ系では法務系の募集の多かった年にも思います。これは企業の権利・契約・遵法意識が高くなった表れかと思います。

今年もリーベルはIT業界専門の人材紹介会社として顧客満足度No.1を目指してきました。WEBサイトの充実にも「キャリア研究室」の開設等、大変力を入れてきました。実は私どものこの作業には転職者として私どもとご縁が有った多くの方々のご支援を頂いております。ご支援頂きました方に深く御礼を申し上げます。またこの1年間、メールマガジンをお読みいただいた皆様大変ありがとうございました。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

<(株)リーベル 代表取締役 石川隆夫>

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