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第1166章
2024/05/17

2次請け3次請けからプライムSIerを目指すには

2次請けSIerや3次請けSIerなど商流が深い立場で案件に携わっている方の中には、「案件を主導したい」「直接顧客とコミュニケーションを取りたい」「最初から最後まで案件に携わりたい」という想いで1次請けSIerを目指す方が多くいらっしゃいます。
第二新卒や微経験採用で一気に1次請けSIerへ転換できる方も一定数いらっしゃいますが、即戦力性が求められる中途採用で1次請けSIerを目指すには、どのようなアピールが必要になるのでしょうか。
今回は1次請けSIerを目指すSEの方が、転職活動において、職務経歴書や面接でどのようなことをアピールするべきなのかをまとめました。

何よりも大事なのは、「1次請けで成果を出せる人」と面接官に思ってもらうこと

何よりも大事なのは、「1次請けで成果を出せる人」と面接官に思ってもらうことです。「1次請けの立場では無かったけれど、1次請けSIerが担っているような業務内容を経験しています」ということを職務経歴書や面接で伝え、1次請けでもスムーズにキャッチアップしてくれそうな人材だと感じてもらう事が大切になります。
とは言っても、全く1次請けの人と同じ業務を経験することは不可能です。でも、プロジェクトの中でも成果を得ることができていれば、1次請けの範囲の仕事も一部任せてもらえているはずです。それらを少しの業務だからと省略するのではなく、面接や書類で伝えるようにしましょう。

具体的には、1次請けに近い業務を経験してきたと捉えてもらえるのは、以下のような業務になります。

  • 要件定義からリリースまでの一貫した経験
    SESで入ると経験が案件の一部になりがちです。だからこそ一貫した経験を積めていればアピールになります◎
  • 顧客と直接コミュニケーションを取ってきた経験
    交渉や折衝は1次請けがやるケースが多いですが、少しでも良いので直接のコミュニケーションに携われていればアピールになります◎
  • マネジメントに通ずるような経験
    PJ全体のマネジメントは1次請けの役割なので難しいと思いますが、PJの中にある小さなチームのリーダーや、実質的なサブリーダーとしてリーダーを支えていたのであればアピールになります◎
    また、リーダーとして動く事は難しかったとしても、スケジュール管理・チーム内でのタスクの割り振り・品質管理などもマネジメント業務に通ずる業務内容としてアピールになります◎
  • 自発的に動いて改善してきた経験、困難を乗り越えてきた経験
    プロパーの立場じゃないと中々自分から動くのが難しい環境のケースもありますが、それでも自発的に何かを変えたり乗り越えたりした経験があればアピールになります◎

今の立場が例え商流が深かったとしても、上述のような経験をしていると言うことができれば、1次請けSIerへ十分に採用可能性がございます。メイン業務ではないため、書類や面接で省略されてしまう方もいらっしゃるのですが、これらの経験はポテンシャルを感じてもらうための大事な材料になりますので必ず伝えるようにしてください。
一方で、現時点でこれらの経験を積めていないなと思われる場合には、今からでも、業務範囲を少しずつ広げて経験していきましょう。

今回は、2次請けや3次請けから1次請けSIerを目指す際にアピールするべきポイントをまとめました。IT業界は採用が活発化しており、キャリアアップの可能性は広がっています。自分自身のポテンシャルとなる要素・強みをきちんと理解して面接で伝えていきましょう。

筆者 古川 珠里
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