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第1118章
2023/05/12

1day選考会のメリットとデメリット

ここ数年、1day選考会を開催する企業が増えてきています。企業やエージェントから1day選考会を案内された際、受けるべきなのか通常選考で進むべきなのか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?なぜ企業が1day選考会をやっているのか、また、1day選考会を受けるメリットとデメリットは何なのかをお伝えする事で、選考会を受けるかどうか考える際の一助になればと思っています。

1day選考会にはメリットだけではなくデメリットもあり、またこのデメリットは転職活動を悔いなく終えるために非常に重大な事でもありますので、「受けやすいから」という理由だけで進めるのはとても危険です。提案を受けたとしてもじっくりと考えた上で進め方を決めましょう。

※1day選考会…1日で選考を完結できるものです。休日に実施されることが多いです。

企業が1day選考会を開催する理由

デジタル化やDX化が進むことで、SEの活躍の場が広がりました。SIerだけではなく事業会社やコンサルティングファームでも技術者が求められるようになり、優秀な人材は転職市場で取り合いになっています。
そんな中で企業が1day選考会を開催する理由は2つあります。

効率的にIT人材を確保できる。

1日で選考が完結するためスピーディーに採用ができます。また、通常選考では面接日程の調整が難航してしまう事もありますが、1day選考会は企業側の指定した日に実施できるため、日程調整にかかっていた時間も無くなります。

優秀な人材を確保できるチャンスがある。

通常選考よりも選考スピードが早いので、採用ライバル企業に勝てる可能性が上がります。通常選考であれば、より魅力的な企業へ入社してしまいそうな優秀な人材であっても、他社選考を受け切る前に内定を出して、早期に転職活動を終えてもらう事で、採用の可能性が高まります。

転職者にとっての1day選考会のメリット

企業側が1day選考会を開催するメリットは分かりましたが、転職者にとってのメリットは何でしょうか?転職者にとってのメリットは以下の2つです。

面接を受けやすい。

選考がすぐ終わるので、忙しい人でも面接を受けやすいです。忙しくて平日面接が受けられない人や1日しか時間を確保できない人にとっては良い機会です。

企業理解を深めた上で面接に臨むことができる。

1day選考会では、面接の前に説明会がセットで行われることがあります。(全ての1day選考会で実施されるわけではありません。)企業の方から直接話を聞けるのは貴重な機会ですし、そこで理解を深めることができれば、面接でより具体的な志望動機やキャリアビジョンを語ることができます。

転職者にとっての1day選考会のデメリット

ここまでお互いのメリットをお伝えしましたが、1day選考会にはデメリットもあります。

他社選考を受け切れない可能性が高い。(特に志望度の高い企業が別にある場合は要注意。)

1day選考会をやった企業の選考はあっという間に終わってしまいますので、複数企業受けている場合はそれらの企業の選考を受け切れない可能性が高いです。特に第一志望の企業や志望度の高い企業が別にある時は要注意です。「第一志望を受け切らないと転職活動を悔いなく終われないのに、1day選考会で内定になった企業へ行くかどうかを今日中に決めないといけない…」となると非常に困った状況になります。

このデメリットは今後の人生を決める転職活動において非常に重大なものだと思っています。もちろん、1day選考会の企業が元々第一志望であったり、内定が出たらすぐにでも行きたいような企業であれば短期決戦でも良いでしょう。ただ、まだ志望順位が決められていない方や志望度の高い企業が別にある方、方向性に悩んでいる方、そういった方は何となくで1day選考会を選ぶのはリスクがあるので、通常選考で各社じっくり進めていきましょう。

転職活動は意外と時間がかかり焦ってしまう事もあるかもしれません。ただ、自分自身を見つめ長期的なキャリアを考える貴重な機会でもありますので、例え時間がかかったとしても、後悔の無い、良い機会にしていただきたいです。

筆者 古川 珠里
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