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第1091章
2022/10/14

面接結果は何日ぐらいで返って来るの?10日後に「合格」は微妙なのか?

結論としては即日から通常10日以内です。
そうなると「即日返って来たら文句なく合格で、10日後とかだと微妙ってことなんじゃないの?」と思われる方もいると思います。
これは確かにその通りのこともありますが、「考えすぎ」ということもあります。
今回は皆様が気になるであろう「面接結果はどのぐらいで返って来るのか」という質問に対して、面接官事情に踏み込むことで回答していきます。

1. 即日〜翌日に返って来るということは?

面接の結果が即日、もしくは翌日に返って来るという例も昨今増えてきました。
早々に返信が来る、ということは「文句なく合格」もしくは「不合格」の場合に多いのは確かです。
ただ、その面接官自身が「100%良い」と思っても翌日までに返せないこともあります。
面接官の立場に立って考えてみましょう。

一次面接官の場合、いくら良いと思っても二次面接官となる方や上司の方などに相談・報告の上でないと最終結論は出せない、という事情もあるはずです。
二次面接官の場合でも、「二次面接としてはお見送り」と思ったとしても、「一次面接官(合格と言った方)にも相談の上でないと、さすがに最終結論は出せない、ということも起こり得ます。
相談の結果「三次面接」が組まれることもありますし、最初からその前提で(一次面接官と二次面接の評価を元に最終判断をするため)三次面接を組んでいる企業もあります。
さらにもし最終面接合格、となった場合でも今度は「年収・条件」を精査しなければいけませんし、いわゆる稟議を通さなければいけません。

もしあなたが面接官になったとして、面接という1時間の中でいくら「めちゃくちゃ良い!」と思っても、「何の欠点も無かったか、全て聞けたか、懸念はないのか」と上司に言われたら「100%無いとは言い切れない」はずです。それが面接の難しさです。
面接を実施した場合、どの点が良く、どの点が懸念としてあるか、次の面接では何を聞けば良いのか、どの点を聞き漏らしたか…などを次の面接官に共有するはずです。

さらに「相談しなければいけない上司が休み」「日程が合わずに話せない」ということもあり得ます。そうなると当然翌日までに結果を出すのは難しくなってきます。
ためしに今あなたの上司の予定表を見てみてください。大抵の方の予定がびっしり埋まっていて、自分の予定も加味すると即日打ち合わせ調整をするのは至難の業ではないでしょうか。

そのため「即日から翌日に結果を返すのは非常に難しい」のです。
その事情があった上でも即日から翌日に結果が来るということは、「その面接官に判断の権限が委ねられている」という場合が多いです。
特にベンチャー企業の場合にはその傾向にある場合が多いですし、採用枠が多いポジションの場合にもその傾向はあります。
とはいえその事情は受けられる候補者には(もちろん我々転職エージェントでも)計り知れない所であるため、「すぐに結果が来たらラッキー」というレベルで考えておくと良いでしょう。

2. 2日後〜10日もかかるということは?

では今度は2日以上、10日程度かかる場合はどうでしょうか。
「え、ちょっと結果来るの遅かったし迷ってたんじゃないの?私は微妙だったってこと?」と思われてしまいますよね。
確かに、そういうケースも多いですし、10日もかかった場合などは「迷っていた」という可能性は高いです。
ただそうではないケースもあります。

「面接官が休み」のケース

先述した通り、次の面接官が休み、もしくは相談したい面接官が休みの場合です。
これはゴールデンウイークやお盆、シルバーウィーク、年末年始や「有休奨励日」などを挟む場合に多いです。
全員認識合わせの上で無ければ最終結果は出せない、という場合には致し方ないですよね。
連休等に全く関係なく忌引きなどでも起こり得ますが、少なくても長期休暇や有休を取りやすい日程の場合には「そういうことも起こり得るよね」ということは頭に入れておきましょう。

採用枠が限られていて他の候補者面接が既に入っている場合

「面接としては文句なく合格!」と思われた場合でも、その枠が1枠で、かつあなた様の面接の3日後などに他の方の面接が入っている、となったらどうでしょう。
「あの人は間違いなく合格レベルなんだけど一応こちらの方も見て判断しないとな。。」となる場合もあるということです。
特に最終面接などの場合、自分が「後に受ける側」だったら「前の人が良かったから日程確定しているけどお見送り」とは言われたくないでしょうし、企業としても日程が確定していたら実施はせざるを得ないですよね。
そのような場合には結論が遅くなる可能性もあります。

・最終面接かつ特に外資の場合「稟議に時間がかかっている」
これはよくあるケースです。先述の通り最終的な稟議が通らないと「内定」とは言えないため、「面接は合格なんだけど、ぬか喜びさせたくないから伝えられない」という事情がある場合もあります。
特に外資系企業の場合には本国許可を取らないといけないため稟議に時間がかかる場合もあります。
「稟議NG」となるケースも0ではないため、「面接合格と言ったのに最終的に不合格というのはなぜ?!」というトラブルを回避するために、「合格と言いたくても言えない」という場合もあるということです。

※稟議NGについてはこちらのコラムも参照してください。
第889章 内定が出ても気を抜くな

さすがに10日(もしくはそれ以上)かかる場合には「何か懸念に思われる点があり迷われている」可能性も高いですが「結果が5日後だったから微妙と思われたのではないか」と決めつけてしまうのは少し早合点かもしれません。

3. まとめ

昨今はリモートでの面接も主流になっていますし、判断のための面接官同士の打ち合わせもリモート=調整が昔よりしやすい傾向にあり、結果が出るまでの期間は確かに短くなってきています。
そうであっても様々な事情により「すぐ合格と言いたくても言えない」こともあるということです。
つまり、「受けた企業の結果が気になるのは分かるけども、気にしていても仕方が無いため一旦忘れて次の企業の面接などに切り替えるべき」というのが最終結論になります。
その企業の結果を今か今かと待っていては、落ち着きませんし次の面接で実力を発揮できません。
受けたら切り替え「早めに結果が来たらラッキー」と思っておきながら次を向く。
面接合格率を高めるためにもこの切り替えは重要なテクニックです。
参考にして下さい。

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