今回からコラム執筆に加わることになりました、コンサルタントの古川珠里です。初コラムで何を書こうかなと迷っていたのですが、私自身が転職活動をしていた時の悩みだった、面接の緊張について書いてみようと思います。
多少の緊張は高いパフォーマンスを発揮することに繋がりますが、必要以上の緊張で頭が真っ白になって何も話せなくなってしまっては仕方がないですよね。緊張しすぎて面接が怖くなってしまっている方の気持ちが少しでも軽くなって欲しいと思っています。
面接官は怖くない。
まず、面接官は怖くありません。中途採用の基本スタンスは「採用したい」と思っています。
新卒時の高倍率な就職活動を経験していると、見定められる怖さを知っているので、どうしても面接官の事を怖いと思ってしまいがちですが、中途採用では1次面接から現場の方が出てくることも多く、「是非うちのプロジェクトで活躍してほしい」という前向きな気持ちで面接に来てくださっています。
「これできる?」「あれできる?」と質問攻めにあうと、「あらさがしをしているのでは?」と感じてしまったり、出来ない事を立て続けに聞かれると焦ってしまうかもしれません。でも面接官としては、限られた時間の中でシンプルにどこまでできるのかを知りたいと思って聞いているだけで、転職者の人を困らせようと思っているわけではありません。落ち着いてどこまでできるかを話して、認識合わせをしていただければ良いのです。
また、「できません」と沢山言うことになり、結果お見送りになると辛い気持ちにはなりますが、その企業と合わなかったというだけなので気にしすぎる必要もありません。
転職活動のお見送りは、人格否定をされているわけではなく、単純に企業ニーズと経験がマッチしなかっただけです。もちろん落ちた事自体は残念ですが、自分がダメだったと落ち込みすぎる必要はありませんので、マッチしている、受け入れてくれるところを地道に探していきましょう。
面接だと思いすぎなくても大丈夫。
「面接だ」と思いすぎるが故に緊張してしまう方も多いです。面接は、面接官も緊張していることが多いので独特な雰囲気になりがちで、「絶対に間違えてはいけない」「聞き返してはいけない」と思ってしまったりもするのですが、実際は間違ったことを言っても訂正すれば良いですし、質問が分からなければ聞き返してもOKです。
もちろん友人との雑談のような会話はできませんが、顧客との打ち合わせくらいの気持ちで、思っている以上に会話・コミュニケーションを取って良い場です。1回で正解を答えられなくても後で補足をしても良いですし、「全然違う事言っちゃったな」と気付いたなら「言い直しても良いですか」と明るく訂正をしても大丈夫です。リラックスして臨むように意識しましょう。
それでも緊張してしまう時。
面接官が採用を前向きに考えていると分かっていても、面接だと意識しなくて良いと分かっていても、それでも緊張してしまうという方は、大きな声を意識しましょう。面接が始まったら自分から声を張って「よろしくお願いします!」と言いましょう。最初の一言を大きな声で言うことができれば、その後の会話も力強く話せるようになります。弱々しく喋ると、声が震えて気持ちも不安定になってしまいますが、しっかりと深い呼吸をしてお腹から声を出せば自然と気持ちも落ち着いて緊張もほぐれていきます。
ただ、それでもどうしても緊張してしまいますよね。第一志望の企業は特にそうかもしれません。そんな時は沢山事前準備をして、「できることはやってきた!」「これでだめなら仕方ない!」と開き直ってしまいましょう。開き直ることができれば気持ちが軽くなります。
上手く話せなかったからと言って、キャリアアップの道が閉ざされてしまうわけではありません。必要以上の緊張を抱える必要はありませんので、気持ちを軽く、面接に臨んできてください。