弊社は両面型の転職エージェントとして日頃から企業や転職者の動向を肌で感じています。そんななかで最近強く感じるのは、専門性の高いIT人材への期待感です。企業からは専門性の高いIT人材を求められ、転職者からは専門性の高いIT人材になりたいとの希望をいただくことが多く、この動きは今後も加速するだろうと予想しています。
特に企業側は従来のメンバーシップ型の人事制度からジョブ型の人事制度に変えることで、専門性の高い人材が評価され、活躍しやすい環境を整える動きが活発です。今までは終身雇用を前提にジェネラリストを育成してきた日本の大手企業も本気で改革をしてきています。世間のニュースでは賃下げやリストラのようにネガティブに捉えられるような人事制度改革ですが、実は高い専門性を有する人材にとっては逆にポジティブな改革となり、キャリア形成の追い風となっている可能性もあります。実際に、データ分析に強みを持った知人も一般的にはリストラの一環とも捉えられる人事制度の改革を追い風に、今まででは考えられないスピードでキャリアも年収もアップさせていました。また、転職者にとっても同様で、高い専門性を有していれば、一見ネガティブな改革をしている企業でも逆にキャリアや年収アップにつながる転職ができる可能性があるのです。専門性の高い人材にとっては今後益々活躍の舞台が広がっていくでしょう。
しかし一般的に専門性の高い人材と言われるIT人材も座して待っているだけでキャリアや年収がアップするわけではありません。この先プログラミングを必修科目として学んだ世代が入社する日が来れば、ただIT技術を使って開発できるだけでは当たり前とみなされてしまいます。また、IT技術の移り変わりは激しく、常にIT技術をアップデートし続ける必要もあります。最近ではAIやセキュリティ、クラウドなどの技術に特化したIT人材が重宝されていますが、この先どんな技術にスポットライトが当たるかも定かではありません。さらにIT技術力だけでなく、特定の業務や業界知見を身につけることでも専門性は高まります。つまり、一口に専門性と言っても、百人百様の専門性があるはずで、自分に適した専門性を見つけ、その専門性を磨き続けることがジョブ型人事制度の時代を生き抜くために必要だと私は思います。
弊社もIT特化の両面型転職エージェントの立場を活かして、常に時代の流れを読みながらみなさまをご支援してまいりますので、キャリアに関するお悩みはどうぞお気軽にご相談くださいませ。
