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コラム:転職の技術
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第97章
2003/03/10

転職はタイミングを失わず、そして慎重に

桜の開花予想も出ました。いよいよ春ですね。人の動く時期になってきました。さて今日は最近思う事を2つ。

1つは転職のタイミングです。新卒で就職して経験が3~5年、年令が27~29才のこの時期は最初の転職の最適期です。ある程度社会人としてビジネスパーソンとしての基本も覚え、仕事もひと通りできるようになった時期です。企業もこの年代の人を最も好んでいます。

その時期に、もう少し上流工程を開発したい、もう少し幅広いシステムのソリューション営業をしたい・・、または会社事業内容を良く判らず入社したが、2次3次の受託開発ばかりでこれでは将来業務知識がつかない・・等を考えます。

現職に疑問を思ったら、是非この時期に最初の転職を考え実行して頂きたいと思います。毎月多くの転職希望者と面談をさせて頂いておりますが、この転職のタイミングを失って転職の相談に見えられる方も多くいます。その時はつくづく後2年早く、3年早く来てくれればと悔やむ思いをします。

理由は企業が採用するのはあくまでも経験者であり即戦力です。しかも、それは年令相応の経験をもとめます。例えばソフト開発者が上流工程を経験できないから転職しようとしても32才の転職ではその経験不足を理由に転職ができません。しかし27才ならまだ可能です。前職の欠点を補う為の転職も逆にそれを経験していない事が理由で書類選考が通らなくなるという事が起こるのです。忙しさに紛れてずるずると遅れないように、タイミングを逸しないように行動を起こしましょう。

2つ目は、転職は慎重にして欲しいと言う事です。短期転職が多いために書類選考が通過しなくなった方が多く見られます。その多くの人が1回目までは長く、例えば8年勤務しています。しかしその後1年毎に4回も転職と言う方を多く見かけます。これは1回転職する事により、「転職」と言うハードルの高さが相対的に低くなってしまっているのではないでしょうか?しかも1年程度の勤務で2回目も成功すると次々と転職を重ねてしまうこの様なパターンがあります。結果は4回目で全く書類が通過しないというような事が起こります。

キャリアアップといえどもやはり転職は慎重にして頂きたいと思います。じっくり考え、そしてタイミングを逸せず!そして次の転職はさらに慎重に!

<コンサルタント TI>

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