転職コンサルティングの中で、多くの時間を割くのは、応募書類の書き方についてです。
中でも、職務経歴書については、書類選考の要ともいえる書類ですので、慎重に、かつ詳細にアドバイスをしています。最近の傾向から気になる点がいくつかありますので、今回は、職務経歴書で効果的に自分をアピールするためのポイントをまとめてみました。
職務経歴書は、自分をアピールするパンフレットであるというのは、このコラムでも以前から繰り返しお話しています。しかしながら、まだまだ十分に効果的になされていない職務経歴書が多いのも現実です。
作成の際に、最も留意すべき点は、「他人がみてわかる」書類であること、そして、読む側(つまりは選考する企業)に「興味を持たせる」書類であることの2点です。よくあるのは、自分の経験を時系列に添って、淡々と羅列しているという間違いです。
職務経歴書はレポートではありません。あくまでも、「訴求」すべき目的をもつ書類なのです。応募する職種で求められている経験やスキル、知識を重点的に記述すべきです。
次によくあるのは、自分がアピールしたいこと、読む側が知りたいことのアンマッチに気づいていない職務経歴書です。マネージャ職に応募するのならば、経験の中でマネジメントに関わった記述を詳細に、かつ目立つように工夫した方がよいですし、営業職であれば、当然のことながら実績、成果を盛り込むべきでしょう。
読む側が知りたい情報がまんべんなく網羅され、強調すべき点が一目で読む側に飛び込むような職務経歴書が最も効果的といえます。
上記の観点で職務経歴書を作成するには、当然のことながら応募する職種内容、企業の特徴をしっかりと把握する必要があります。すると作成の過程で、求められる経験と自分の経験がどの程度肉薄しているのは、かけ離れているのが自然とわかってきます。
そこで、あまりにも求められている経験とアンマッチであれば、もう一度応募自体を見直すことが必要だときづくこともあります。この点も、効果的な職務経歴書を作成することの効用といえます。
<まりりん>