COLUMN
コラム:転職の技術
第69章
2002/08/12

応募書類の基本中の基本

今週は、夏休みという企業も多いのでしょうか。日本列島は、連日の猛暑ですね。都会のアスファルトの上を歩くと、たちまち汗だくになってしまいます。

さて、夏休みやお盆などで普段より時間のゆとりもあるこの時期です。今日は、転職に欠かせない応募書類の基本について、いま一度確認しておきたいと思います。

応募書類は、履歴書、職務経歴書、英文経歴書の3点が代表的なものになります。その内容やコンセプトについては、このコラムでも何度も取り上げてきましたので、あえて今回は、それ以前のもっと基本的事項についておさらいの意味もこめて整理します。

これらの応募書類は、書類選考という第一関門で最初に自分自身を企業にアピールするものです。当然、見る人は、自分のことを全く知らない状態で書類を見ます。

その際には、内容はもちろんですが、書類全体の完成度から受ける印象が、実は、とても重要な判断材料になってきます。いくら、経験内容がすばらしいものであっても、書類として不完全な出来では、そこから推し量れるビジネススキルや、社会人としての成熟度、ひいては人間性までも疑問視されて、結果的にNGとなるケース、実際にはとても多いのが現実です。

それでは、具体的にはどのような点に気をつければいいのか、チェックリストを参照にして、この機会に自分の書類をもう一度見直してみましょう。

□ 誤字、脱字はないか。(思い込みで間違った漢字を使用のケースが多い)
□ 年月の間違いはないか。(見落としがちですが、採用側は案外ここをみます)
□ フォント(字体)の種類、サイズは適当か。(ゴシック、明朝体が無難)
□ 適切な言葉を使っているか。(ら抜き、「~の方」言葉、話し言葉は×。)
□ 文法の誤り、矛盾はないか。(正しい日本語になっていますか?)
□ 敬語の用法は合っているか。(敬語に自信のないときは、無理せず自然な丁寧語で。)
□ 日付は古くないか。(最新の状況に常に更新し、提出前1週間以内の日付で)
□ ページをふっているか。(ドキュメントの基本です。)
□ 使用しているソフトは汎用的なものか。(世の中一般的なビジネスソフトが無難。)

以上は、私が拝見してきた応募書類の中で特に多いケースをピックアップしたものです。非常に基本的なことばかりなのですが、この基本ができていない例はたくさんあります。紹介会社等を通す場合には、事前チェックされるのでこのようなケアレスミスを含む書類を提出する危険性は低くなりますが、直接応募する場合には、十分にチェックを重ねてミスのない書類を作成するようにしましょう。

<まりりん>

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