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コラム:転職の技術
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第43章
2002/02/11

コーチングとティーチング

コーチと言うとスポーツのコーチを思い浮かべます。プロ野球のコーチやサッカーのコーチは多くの場合かつて名選手として活躍した人が自分の経験やテクニックを教える技術指導が主体になっています。これらは『コーチング』でなく『ティーチング』と言えます。

プロゴルフのトップ、タイガー・ウッズのコーチはブッチ・ハーモンです。「なぜ、世界で一番うまいゴルファーに、あなたがコーチできるのですか」というインタビュアーの質問に彼はこう答えていました。

「もちろん、僕はなにも教える事はない。僕の仕事はタイガーにたくさん質問をして、次の試合のイメージをはっきりさせること。例えば全米オープンではどんなゲームをしたい?ときくと『風が強いから、低い弾道で距離を抑えてもフェアウェイに確実に落としたい』と答える。そのためには何が必要なんだい?と聞くと『オーバースイングを抑えて、スイングをもっとプレーンにする必要があるな』と答える。そしてそのためのトレーニングプランを作って、練習を始めるんです。」

つまり、投げかけられた質問に対し自ら考え、自ら答をだす。問題に対する答えは、常に本人がもっているのです。多くの人がこの事に気づいていません。自らの手で答えを見出し、そして行動を促す。それがコーチングです。

今、各種メディアでコーチングが取り上げられ、また本屋さんでもコーチングに関する本が多くでています。人事部門の方では90%の方がご存知です。リーベルの面談にお越し頂いた方では、以前は10%位でしたが最近は20%位の方がご存知です。是非、本屋さんへ行きましたら手にとって見て下さい。

今日の上記文章はリーベルと業務提携を行っております(株)コーチ・トゥエンティワンの桜井一紀氏の著書*より抜粋、引用させて頂きました。

発行:(株)青春出版社、著者:桜井一紀
書名:“結果”を出す部下をつくるコーチング術

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