COLUMN
コラム:転職の技術
第33章
2001/12/03

まりりんの英語レポート

みなさんの中でも、英語のスキルアップについて悩んでいる方は多いことと思いますが、かくいうまりりんも、もう○十年も英語を身につけたいと思いつづけ、いまだ、悟りの境地に至っていないという情けない状況です。

なんとかという方法がいいと聞けば、さっそく試してみるも長続きせず、通信教育もいくつか申し込んだものの、結局は最後まで続かない。英会話学校の体験レッスンも数知れず受けてみたけれど、いまひとつピンとこない…。自宅には、この間に買いためた英語の勉強法の本や、カセットテープ、CD、諸々があちこちに散在している有様。いいけげんに自分の根性の無さに辟易していたのですが…。

先日、翻訳のプロの方にお会いする機会があり、その時にわらにもすがる思いで「どうやったら英語って見につくのでしょうか?」とお聞きしたところ、いろいろとご自分のスキルアップの方法をご教示いただいたのですが、その中で、その方が非常に影響を受けた本として「英語の話し方」(國弘正雄著:たちばな出版)を紹介してくれました。

著者の國弘正雄さんは、「同時通訳の神様」として大変有名な方で、数々の国際会議等で同時通訳を務められ、NHK教育テレビの講師や、文化放送「百万人の英語」講師等でも実績を挙げておられます。「英語の話し方」はこの國弘さんの英語との関わり合い、数々の実例を元にした英語の身につけ方を根本からやさしく説いた本です。

良いと言われるものは直ぐに実践する性質の私は、その足でこの本を買ってきてじっくり読みこみました。そして、その感想は、「あ~ぁ、楽になった」。今まで、英語を話せるようになりたい、使えるようになりたいという思いばかりが先行して、実質的には、ほとんど進歩がないことに自分自身はがゆい思いで一杯だったのですが、この本でその胸のつかえがおりたように思います。

私の中では、「英語とは勉強するもの」という意識だったのですが、この本によると「言語習得は訓練」そのもの。そしてそれは、すごく簡単な「音読」、つまり声にだして英文を読む、ただひたすら読むこと。全てはそこから始まって、身体に英語回路を作りあげていく、高度な運用能力はその先に構築されていくのだと知り、「なるほどね」と納得したわけです。この本を読んで自己納得しただけでは、皆さんにご紹介する意味はないのですが、今回ご紹介しようと思ったのは、自分で実践してみて、その効果を実感したからです。

まだまだ練習量は足りないかもしれませんが、過去に試した教材、勉強法のいづれよりも確実に、自分自身の変化を感じています。お恥ずかしい話しですが、はっきりとした手応えを感じたことはいままで無かったことなので、このこと自体は私にとっては画期的なことなのです。まだスタート地点にたったばかりですが、しばらくこの方法で突き進んでいくつもりです。この経過報告は随時、このメルマガでご報告します。お楽しみに!!

<まりりん>

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