最近の若いエンジニアの方に多い特徴なのですが、「キャリアの階段を一気に昇りつめよう」とする事があります。
自身の現状に満足しない、上昇志向なのは結構な事なのですが、上ばかりを見て、足元をおろそかにしているように見えます。それで、転職を成功させられない方が多いのです。
大手のシステムインテグレーターで、2次請けが殆どといった企業に勤めるエンジニアの場合、2次請けなので、上流工程へのステップアップが難しいといった理由で、転職を決意する方が多いと思います。
この転職理由は正当性があり、人事も納得すると思います。そこで、上流から携われる会社へ転職を希望するのが一番多いパターンだと思います。
ここから大きく分かれます。
- 「コンサルティングファームのみを受験する」
- 「規模に関係なく、上流工程から受注している会社(コンサルも含む)を受験する」
1)の、「コンサルティングファームのみを受験する」方の場合は、面接でNGになる事が多いのです。2)の「規模に関係なく、上流工程から受注している会社(コンサルを含む)を受験する」の方の場合は、面接が通過する確率が高いです。なぜでしょうか?
それは、明解です。1)の方は、「コンサルティングファームへ転職したい」が第一で、転職理由は2の次だからです。2)の方は、「コンサルティングファームへは行きたいけど、着実にステップアップしなければ・・・」と考えているので、転職理由に納得性があるのです。
先方の面接担当は良く見ています。
1)と2)の違いは1時間も話していると、如実に現れるそうです。そして、1)の方のほとんどが、コンサルをすべて受験してNGなり、転職活動を辞めてしまうのです。
「ステップアップしたい!」と感じた気持ちは何だったのでしょうか?
落ち込むのは理解出来ます。しかし、ここで踏ん張って「キャリアアップする為に」コンサル以外の上流工程を経験出来る企業を受験して、内定を勝ち取って欲しいと思っています。
<大外一気>