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第182章
2004/11/22

敬語について改めて考える

今回はビジネスマナーの基本である「敬語」について考えてみたい。

きっかけは先日外国の方と面談をいたしましたが、その方が流暢な日本語で敬語を使われておりましたので、小生も改めて考え直した次第である。

いまさらではあるが、敬語には以下の3種類がある。

  1. 丁寧語:上下関係ではなく、相手や聞き手に対し敬意をはらうとともに配慮を表す表現
  2. 尊敬語:相手や話題になっている人に敬意を表すために用いる表現
  3. 謙譲語:自分や自分の会社や家族などの動作・状態を低く表現することにより、結果として相手を高める表現

ビジネスのシーンでは丁寧語、尊敬語が中心として使われている。

いくつかの注意点を挙げたい。

  • 尊敬語と謙譲語を混同しない
    尊敬を表すべき相手の動作について謙譲語を使うことはしない。たとえば「課長が今申されましたように」の申すは謙譲語。「課長が今おっしゃったように」が正しい言い方。
  • 話の中にでてくる第三者に注意
    職場で社外の人に「社長さんはいらっしゃいますか」と聞かれて、「はいいらっしゃいます」と答えてしまうが、これはよくある間違い。話の中にでてくる第三者に関しては、その人が身内になるならたとえ自分にとって目上の人でも敬語は使わない。この場合は「はい、おります」が正解。話の中の第三者が相手側の人なら敬語をつけ、尊敬語で話しをする。
  • 敬語を使いすぎないように
    「お客様がおいでになられました」は「お客様がおいでになりました」で、「お話された」は「お話になった」で構わない。最近よく耳にする「させていただく」という言い方もオーバー。「紹介させていただきます」は「紹介いたします」で充分である。

ビジネスシーンでは上手に使いたいものだが、変に意識しすぎると返っておかしな敬語になることがしばしばあるので気をつけたいものだ。

<夢追い人>

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